先にソロモン諸島とキリバス共和国が台湾との国交を断絶することを表明した件をご紹介しましたが、これはアメリカ合衆国の「太平洋の安全保障戦略」に関する大事件です。
09月25日、マーシャル諸島は台湾との外交関係を確認(上掲は『Google MAP』より引用)。キリバス共和国、ソロモン諸島が中国からの圧力を受けて断交に踏み切る中、かろうじて踏みとどまりました。ロイターによれば、マーシャル諸島のハイネ大統領は「われわれは皆、中国による領有権拡大の試みを目にしてきた。これは民主主義国にとって大きな懸念だ」と述べたそうです(引用元は記事末のURL)。
合衆国側からすれば、中国のやり口は自分のテリトリーを蚕食するものに見えるはずです。合衆国の巻き返しは、やはり台湾を焦点にしたものになるでしょう。台湾を中国とうまく離間させれば、中国の柔らかい下腹に突きつけたナイフになります。
すでに合衆国議会では、台湾への戦闘機を含む武器売却についての議案を可決しているのです。
以前からMoney1でも指摘していますが、合衆国が台湾を独立した国と認めるのはそう遠いことではないかもしれません。
⇒参照:『Money1』「海洋国と大陸国の激突は必然 海洋国の『勝利』も必然」
https://money1.jp/?p=3114
⇒参照:『Money1』「中国、台湾独立の動きなら戦争辞さず 新冷戦の焦点『台湾』」
https://money1.jp/?p=9393
⇒参照:『Money1』「米国防総省、台湾を『国』と記載してしまう」
https://money1.jp/?p=8933
⇒参照・引用元:『REUTERS(日本語版)』「マーシャル諸島、台湾との国交維持を確認 中国への懸念表明」
https://jp.reuters.com/article/taiwan-diplomacy-marshall-idJPKBN1WA13D
(柏ケミカル@dcp)