中国はいまだに「コロナ禍からの景気回復は中国が世界を牽引している」という態度を変えていません。しかし、水害・洪水で甚大な被害を受けており、IT系・教育関連企業への締め付け、地方政府の財政的な苦境(なにせ公務員に賞与の返還を求めるぐらいです)など、中国内の経済は大きな打撃を受けているはずです。
中国の強がりは本当なのか?という話です。
その証拠に、アメリカ合衆国はテーパリングで金融緩和から反転しようという時に、中国では金融緩和を拡大するような動きを強めています。
例えば、Money1でもご紹介したとおり、2021年07月15日には預金準備率を0.5%を下げました。
中国「預金準備率」を下げる!景気回復が中折れしたのでは?
2021年07月09日、『中国人民銀行』が「07月15日から金融機関の預金準備率を下げる」と公表しました(以下はプレスリリース)⇒参照・引用元:『中国人民銀行』公式サイト「中国人民银行决定于2021年7月15日下调金融机构存款准备金率」上掲...
これは国内の流動性を供給する決定です。
2021年08月16日、また一つ、中国は資金を投入する動きをしたのです。
『中国人民銀行』は、「MLF」(中期流動性支援窓口)を通じて、市中に「6,000億元」(約10兆1,220億円)を供給したと公表しました。金利は凍結しました。
市場の予測では「MLF」は4,000~5,000億元(約6兆7,840~8兆4,350億円)を投入すると見られていましたが、予測を超える資金投入量です。
これだけの流動性を投入しないとまずい状況なのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)