中国「預金準備率」を下げる!景気回復が中折れしたのでは?

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2021年07月09日、『中国人民銀行』が「07月15日から金融機関の預金準備率を下げる」と公表しました(以下はプレスリリース)

⇒参照・引用元:『中国人民銀行』公式サイト「中国人民银行决定于2021年7月15日下调金融机构存款准备金率」

上掲リリースによれば「預金準備率」を0.5%を引き下げる、となっています。

預金準備というのは、何かあったときのために中央銀行の当座預金口座に預けておくお金です。

経済危機があって急激な預金引き出しなどに直面したときに、「実は銀行にはお金がありませんでした」では大変なことになります。そのような事態を避けるため、銀行の健全性を担保するために、中央銀行はお金を預かっておくのです。

この預金準備は、預金総額の「何%以上の金額を中央銀行に預けること」と決まっています。これが「預金準備率」です。

『中国人民銀行』は預金準備率を下げました。銀行はそのぶんのお金を使えるようになります。

つまり、これは市中のお金の量(流動性)を増やす動きです。なぜそんなことをするのでしょうか?

2020年の落ち込みからいち早く経済回復を果たしているといわれる中国ですが、ここにきて景気が減速し、お金を供給しないと仕方なくなっているのではないか? と推測が可能です。

景気が急速に悪化した2020年01月、03月、04月に『中国人民銀行』は預金準備率を下げました。今回はこれに続くものです。2021年初頭には、「金融引き締め方向へ動く」と宣言したにもかかわらず、このように真逆の動きに出ました。

つまり、金融引き締めできるような状態ではないのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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