07月31日、中国政府は08月01日付けで「中国から台湾への個人の観光渡航を停止する」と発表しました。これは台湾への明らかな経済面からの圧力。そして2020年に予定されている総統選挙で再選が有力になってきた蔡英文現総統への「面当て」でもあります。
蔡英文総統は07月11日にアメリカ合衆国を訪れ(カリブ諸国を訪問した後帰路にも訪米)、合衆国に対して武器供与などの厚遇について感謝を表明。これは、中国からの「蔡英文の訪米を認めないように」という要請を合衆国が無視したことで実現しました。
台湾を巡る合衆国と中国の対立はここにきて明らかにヒートアップしています。
07月31日は上海でアメリカ合衆国との通商協議が行われていたわけですが、中国は新冷戦の焦点となっている台湾にバックハンドブロウを放ったわけです。
⇒参照:『Money1』「合衆国は中国との正面衝突コースに入った」
https://money1.jp/?p=8980
⇒参照:『Money1』「合衆国は『台湾』を防衛する! 2本の『親台湾法』下院通過」
https://money1.jp/?p=7686
⇒参照:『Money1』「合衆国には合衆国の『一つの中国』ポリシーがある」
https://money1.jp/?p=9094
(柏ケミカル@dcp)