中国「日本こそ現状変更しようとしている」と強弁。「日本は隣国を中傷する努力を惜しまない」

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G7広島サミットが迫り、中国の牽制がますます激しくなっています。

2023年05月16日、中国の外交部から以下のような発言が出ました。

『总台国广』記者:
岸田文雄首相は15日のインタビューで、中国とロシアを名指しし「武力に基づく一方的な現状変更は許されない」と述べた。 G7広島サミットは、この点で、国際社会に強いシグナルを送ることになるようだ。これに対する報道官のコメントは?

汪文斌:
今回のG7サミットの主催者である日本は、地域の利益を損なう陣営間の挑発と対立の創出に甘んじており、中国はこれに断固反対している。

日本側は同じことを繰り返し、隣国を中傷する努力を惜しまず、特に現状を一方的に変えようとしていることを隠そうとしている。

戦後の国際秩序における国際法の基礎となるポツダム宣言やカイロ宣言などの国際法文書には、台湾の中国への返還が第二次世界大戦後の国際秩序に不可欠であることが記されている。

ところが、ここしばらく、日本の一部の勢力は、侵略の歴史を矮小化し、軍国主義を「復活」させ、「台湾に何かあれば、日本に何かある」とまで主張し、懸命に努力している。

これは現状を変えようとする試みではないのだろうか。

日本が本当に一方的な現状変更に反対するのであれば、歴史の時計の針を戻そうとする国内のこうした勢力を断固として阻止し、自らの軍国主義的侵略の歴史を真剣に反省し、第二次世界大戦後の国際秩序の遵守を明確に再確認し、「一つの中国」原則や日中四国政治文書の精神を遵守すべきである。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年5月16日外交部发言人汪文斌主持例行记者会」

まだG7広島サミットが開催されていないので、何もシグナルを送っていませんが、「送るだろう」でこの言い草です。

軍国主義を「復活」させ……懸命な努力をしているなどと述べていますが、いわゆる「軍靴の音が聞こえる」に他なりません。もしそんな音が聞こえるとしたら、それは中国のせいなのですが、自分のためにこんなことになっているのは丸っきり無視しています。

いい気なものです。

まして「隣国を中傷する努力を惜しまない」のは中国自身のことでしょう。すきあらば、全方位で難癖をつけているわけですので。

ともあれ、G7広島サミットでどんな声明が出るのかが楽しみになってきました。中国が「断固たる措置を取る」と言う――までがセットですが、果たして、どんなものが出るでしょうか。

ご注目ください。

先にご紹介したとおり、外交というのは「姿勢を示す」だけでもポイントが稼げるジャンルなのです。何も出せなかったら岸田首相というのはリーダーとして頼りないということになります。

そのため河野太郎を評価しすぎてはいけません。

(吉田ハンチング@dcp)

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