韓国の産業通商資源部は、文在寅政権時よりも動きが鈍くなりました。
文在寅大統領は「とにかくクリーンエネルギーで脱原発だー!」などラディカルでしたから、それに釣られて産業通商資源部の動きも過激になったのでしょう。
「K-半導体だ」「K-バッテリーだ」「K-フードだ」などなど、とんがったプレスリリースを出したものですが、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領になってからこっち、「悠長」と形容してもいいほどです。
韓国経済は先行きが不安になるほどの状況です。
それというのも輸出がさっぱり立ち行かなくなったためですが、産業通商資源部に求められているのは輸出を回復するための「絵図」を描くことです。
再び韓国経済を浮揚させるためのグラウンドデザインが必要なのです。
しかし、産業通商資源部の動きは実に悠長に見えます。例えば、2023年07月18日には以下のようなプレスリリースを出しています。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット産業通商資源部(以下産業部)の李昌洋(イ・チャンヤン)長官は07.18.(火)午後3時、貿易保険公社で業種別企業代表と「輸出プラス達成のための主要業種懇談会」を開催し、政府と業界が下半期輸出プラス転換に力を集約することにした。
今回の会議は、下半期の輸出計器(モメンタム)の強化と新しい輸出市場の確保など、下半期の輸出戦略を議論するために設けられた。
今年の輸出動向を点検する一方、自動車・造船など主力製造業と炭素繊維・有機発光ダイオード(OLED)など新産業、エネルギー・プラントなどを中心に業界の輸出戦略と政府に対する提案事項などを議論した。
(後略)
主要産業懇談会など今行っていて大丈夫なのか、という話です。「このまま輸出に依存した経済で大丈夫なのか」といわれてきました。危機的な状況が顕在化して初めて懇談会を実施するなど、悠長という他ありません。
また、2023年07月20日には以下のようなプレスリリースを出しました。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット政府は、06月に転換した貿易収支黒字基調を継続し、輸出増加率のプラス転換を早期に達成するため、輸出支援に総力を注ぐ一方、韓国の貿易構造を対外環境の変化に揺らぐことなく安定的に成長する構造にするための戦略を策定するため、「貿易構造大転換討論会(フォーラム)」(共同委員長:産業部通商交渉本部長、韓国貿易協会副会長)を構成し、07月20日に討論会(フォーラム)発足会議を開催した。
貿易構造大転換討論会(フォーラム)は、今後、韓国の貿易構造に対する精密な分析を基に、強固で安定的な貿易構造に革新するための具体的な方策の策定を目指す。
今回の討論会(フォーラム)は、
△輸出品目・市場の多様化
△貿易の高付加価値化
△貿易の裾野の拡大
△貿易支援システムの革新など4つの分科で構成され、分科ごとに産業界、学界、研究界など様々な分野の専門家6人が参加した。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「」
貿易構造を変革するためのフォーラムを発足して討論会を開催しました。
「えっ? 今そんなことやってんの?」という話ではないでしょうか。これもやはり「のんきだなあ」という他ありません。
もっとも、ここまで放置でやってきたので、急に何か名案など出るわけもないのです。どうも韓国の先行きはあまり明るくはありません。
(吉田ハンチング@dcp)