日本『KIOXIA(キオクシア)』とアメリカ合衆国『Western Digital(ウエスタン・デジタル)』の合併問題が詰めの段階まできたようで、韓国でも大変注目されています。
韓国は、この両社が合併すると半導体強国と誇っていた地位が下落するから恐れているのです。
毎度おなじみの『TrendForce』によると、2023年第2四半期時点での、NAND型フラッシュメモリーの世界シェアは以下のようになっています。
『キオクシア』が21.3%、『ウエスタンデジタル』が15.0%のシェアを持っていますので、この2社が合併すると単純計算ですが「36.3%」となります。
『サムスン電子』は「33.7%」ですので、NAND型フラッシュメモリーにおいて世界シェア1位の座を明け渡すことになるのです。
思惑どおりにいくかどうかは分かりませんが、半導体強国(正確にはメモリー半導体のみ強国)と誇ってきた論拠の一角が崩れることには違いありません。
――で、韓国メディアではこの合併について「韓国と中国が反対する」という声が上がっています。面白いことに『SKハイニックス』は『キオクシア』の株式を約15%保有しているのです(『東芝』が売却するときにコンソーシアムを通じて獲得)。
中国が承認しなかったときにどうなるかですが、それより前に韓国当局がどう判断するのかは見どころとなるでしょう。韓国は日米の反目に回るでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)