2023年10月18日、アメリカ合衆国・財務省が合衆国公債の主要ホルダーの保有額を公表しました。
いよいよ「その時」が来そうです。
2023年08月時点で、中国の合衆国公債保有金額は「8,054億ドル」。前月から「164億ドル」減少しました。
これは2009年05月(7,764億ドル)以来の少なさです。識者からは、人民元安を食い止めるために、合衆国公債を売却してドルを調達、投入したのではないか――という指摘もあります。
2022年01月~2023年08月の保有額推移は以下のようになります。
上掲のとおり、中国は合衆国公債を売り続け、保有額は減少の一途です。
Money1でもご紹介したことがありますが、かつて中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は「(米中対立がこのまま続くのであれば)中国は合衆国公債の保有額が8,000億ドルになるまで売るかもしれない」と合衆国を牽制したことがあります。
中国は「本当に米国債2,000億ドル分を売る気」では? ドル調達のためなら
すでに旧聞に属しますが、中国共産党の英語版御用新聞『GlobalTimes』に「緊張が高まる中、中国は米国債の保有を削減する可能性が高い」(Amidrisingtensions,ChinalikelytoreduceUSdebtholdin...
それが現実になりつつあります。「デカップリングするな」「脱中国は許せん」と中国は述べていますが、上掲のような推移を見る限り、中国の方も脱合衆国を進めているのです。
(柏ケミカル@dcp)