2023年10月31日、韓国『サムスン電子』の2023年第3四半期のより詳しい業績が公示されました。
以下をご覧ください。
2023年第3四半期
総売上:67兆4,047億ウォン(-12.21%)
営業利益:2兆4,336億ウォン(-77.57%)
当期純利益:5兆8,441億ウォン(-37.76%)2023年第1~3四半期累計
総売上:191兆1,556億ウォン(-17.52%)
営業利益:3兆7,423億ウォン(-90.42%)
当期純利益:9兆1,423億ウォン(-71.26%)
第3四半期、対前年同期比で総売上は12.21%減少し、営業利益は77.57%減少しました。
第1~3四半期の累計では、営業利益は「-90.42%」。対前年同期で約9割、営業利益が蒸発したわけです。
それでも営業利益が黒字「2兆4,336億ウォン」となったのは、「半導体だけじゃない」からです。
半導体を担当するDS部隊は以下のように赤字です。
DS事業部
総売上:16兆4,400億ウォン
営業利益:-3兆7,500億ウォン
総売上:16兆4,400億ウォン
営業利益:-3兆7,500億ウォン
第1・2四半期と比較して赤字幅は1兆ウォンほど減りましたが、それでも半導体事業は約3.7兆ウォンの赤字を出しているのです。
(鉛筆をなめたのかもしれませんが)黒転できたのは、スマートフォン・家電などを担当するDX部隊と、ディスプレーを担当するSDC部隊のおかげです。
以下は両部隊の第3四半期の結果です。
DX事業部
総売上:44兆200億ウォン
営業利益:3兆7,300億ウォン
総売上:44兆200億ウォン
営業利益:3兆7,300億ウォン
SDC事業部
総売上:8兆2,200億ウォン
営業利益:1兆9,400億ウォン
ディスプレーが好調というのも珍しい話ですが、これは「iPhone15用のパネル製造を受注できたから」と見られています。
さて、韓国メディアでは「第4四半期は回復する」としていますが、本当にそうなるのか、また実現できたとして、どこまで回復するのか?にご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)