2023年12月14日、韓国の統計庁が「将来人口推計:2022~2072年」を公表して、韓国メディアばかりか日本メディアでも大きく報じられています。要点は、先にMoney1でご紹介したとおり、早晩人口が5,000万人を割るという点です。
上掲が統計庁の上・中・下のシナリオに即した人口推移予測ですが、これでもまだ甘いと考えられます。
⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「将来人口推計:2022~2072年」
2022年には合計特殊出生率が「0.78」まで落ち込んだのですが、これが回復する見込んでいるのです。
2072年
上位シナリオ:1.34
中位シナリオ:1.08
下位シナリオ:0.82
としていますが、「そんなもので済みますかね」です。
まず、韓国の合計特殊出生率は以下のように推移しています。
1970年には「4.53」、1971年には最高値「4.54」でした。つまり1人の女性が子供を平均4.54人生むことが期待できたのです。
これがぐんぐん下がって、2022年には平均「0.78人」しか期待できなくなりました。
次に、その年の合計特殊出生率が対前年でどのように増減したのかプロットしてグラフを作ってみます。例えば、1954年は対前年、1953年に対して「+0.1」でした。1955年は対前年、1954年に対して「-0.42人」……これをグラフにすると以下のようになります。
対前年の増減はマイナスが続く傾向ですが、しかしその幅は小さくなっていることが分かります。ところが、これを10年期ごとに「1年の増減の平均」を出してみると、面白いことが分かるのです。
以下をご覧ください。
1970年代(1970~1979年)は1年当たり平均で合計特殊出生率は「-0.16人」の増減幅でした。これが次の10年期、1980年代「1980~1989年」には「-0.13人」。
確かに合計特殊出生率の減少幅は縮小しています。
ところが、2010年代は「-0.02人」で済んでいたのに、2020年代は「-0.05人」に拡大しました(ただし2020年代は2020~2022年の3年間の平均です)。
合計特殊出生率の悪化に弾みがついているのです。
恐らく、この動きは止められません。予測よりも悪化して韓国の人口は急減していくものと思われます。ちなみに、韓国の統計庁は人口ピラミッドの変化を以下のように予測しています。
⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「将来人口推計:2022~2072年」
果たして、このようにいくでしょうか。
もうひとつ重要な要因があります。韓国は自国から脱出する人が多い国だという点です。以下は、韓国法務部が公開している「国籍離脱者」の人数をグラフ化したものです。
データ出典:『韓国 法務部』公式サイト
2022年で1年間に「2万5,492人」です。韓国の人口がざっくり5,100万人として「0.05%」。
ちなみに日本は法務局のデータによると以下のようになっています。
⇒参照・引用元:『日本国 法務省』公式サイト「帰化許可申請者数等の推移(令和5年4月27日)」
韓国と比較すると、日本は人口がざっくり1億2,500万人だとして、韓国の約2.5倍ですが、国籍離脱者は日本は韓国より「桁」が少ないのです。いかに日本がいい国、去りがたい国であるかの証明ともいえます。
対して韓国は、読者の皆さまも聞いたことがあるかと思われますが、若い皆さんが自身で「ヘル朝鮮」などと揶揄しています。
韓国の人口急減はすでに始まっていると見なければなりません。一方で、国の将来について危ない兆候がより明瞭になったとき、国を捨てる人、他国へ移住して国籍を移す人が急増しないだろうか?という懸念があります。
韓国は自身が予測するよりもずっと早く人口減で消滅する国だと考えた方がいいのです。
(吉田ハンチング@dcp)