南シナ海のほとんど全域を「中国の領海である」と主張する中国。春節連休の終わりに、2024年02月18日、中国外交部は、鉄砲玉・王毅外相による「反論」を公開しました。
以下です。
王毅、中国が南シナ海で攻撃的であるといういわゆる誤謬に反論
現地時間2024年2月17日、中国共産党中央委員会政治局委員、王毅外相はミュンヘン安全保障会議に出席し、「中国特別セッション」の基調講演とその場で質問を受け、南シナ海におけるいわゆる中国の攻撃的な誤謬に反論した。
王毅は、南シナ海の島々は常に中国の領土であると述べた。
前世紀の60年代から70年代にかけて、各国は中国の島や岩礁の一部を占領したが、中国は常に自制を保ち、友好的な協議を通じて問題を解決することを主張してきた。
現在、中国はASEAN諸国と協力し、南シナ海における行動規範に関する協議を加速させ、実効性があり、実質的で、国連海洋法条約を含む国際法に沿った地域ルールについて早期に合意に達するよう努力している。
王毅は、中国とASEAN諸国には、南シナ海の平和と安定、航行と上空の自由を維持し、地域の他の国々の合法的な権利と利益を守るための「南シナ海における行動規範」に到達する能力と知恵があると強調した。
⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「王毅驳斥所谓中国在南海咄咄逼人谬论」
「南シナ海の島々は常に中国の領土である」というド厚かましい主張を繰り返しています。
↑中国は南シナ海のほとんど全部を自国の領土と主張する地図を公開しています。中国は、明らかに国際秩序を無法に破る国です。⇒参照・引用元:『中国 天然資源省』公式サイト「中国地図」
ご注目いただきたいのは「ASEAN諸国と協力し」です。アメリカ合衆国、EUなどに出てきてもらいたくはないのです。狙っているのは、ASEAN諸国の各個撃破です。「フィリピンとは合意したよ」「ベトナムとは合意したよ」として、自由主義陣営国からの抗議を阻もうとしています。
ASEAN諸国を小国として「大国である中国の言うことをきけ」としたいわけです。
また「国連海洋法条約を含む国際法に沿った地域ルール」としているのは、中国の領海と認める「地域ルール」を作ることを目論んでいることを意味します。「地域で合意したからいいよね」ともっていきたいわけです。
しかし、こんなことを許すわけにはいきません。このような無法な国は、周囲の国々が連携して一度タコ殴りにしないと分かりません。ですので、結論はいつも同じです。かつて「清」であったように、連合軍をもってして瓦解させるしかないのです。
(吉田ハンチング@dcp)