韓国は不景気で、借金を重ねる人が増加しています。
貸している金融機関側からすると、不良債権、もしくは不良債権化するかもしれない融資が増加しています。この増加傾向は、『韓国銀行』が公表しているデータにも表れています。
2024年03月14日に『韓国銀行』が公表した「通貨信用政策報告書」によると、2023年末時点で、金融圏の不良債権※規模は「43兆7,000億ウォン」。
2023年末時点では「28兆1,000億ウォン」でしたから、なんと不良債権は約1.6倍に増えたのです(+55.5%)。
※この場合の不良債権は、3カ月以上延滞されている債権を意味し「NPL」と呼ばれます。NPLは「 Non-Performing Loan」の略で、文字どおり「パフォーマンスがない融資」のことです。
『朝鮮日報』では、この不良債権を安く買って高く売る商売がもうかっているという記事を出しています。いわゆるハイエナな商売ですが、二束三文で買い叩いてそれがうまく売れれば高い収益を得ることができます。
不良債権の拡大は金融システムの安定性を毀損するものですが、ハイエナ商売が大きくなって不良債権を処理してくれるならその分助かります。しかし、貸し出し元からすると「損した」には変わりなく、結局バランスの問題なのです。
(吉田ハンチング@dcp)