中国「輸出は順調に回復している!」と言うが……7,511億ドルの微妙。

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中国は輸出が順調に回復している――としています。

海関総署が公開している通関ベースではなく、国際収支統計でどうなっているのかを見てみましょう。公開されているのは2024年06月28日「2024年第1四半期まで」です。

国際収支統計の「貿易収支・輸出の金額」の推移を見ると以下のようになります。

データ出典:『中国 国家外貨管理局』公式サイト

コロナ禍の直撃を受けて、世界的に経済が傾いた2020年第1四半期が「4,688億ドル」。

その直前の四半期、2019年第3四半期が「6,460億ドル」ですから、コロナ禍によって中国の貿易輸出は確かにガタッと減少しました。

習近平総書記および中国共産党の指導によるロックダウン命令などによって中国経済は大きな影響を受けましたが、その後は戻して、直近2024年第1四半期は「7,511億ドル」です。

1998年第1四半期~のデータですと細か過ぎるので、2022年第1四半期~2024年第1四半期のデータにすると以下のようになります。

これを順調に回復している――といえるのかどうかは、正直微妙ではないでしょうか。

確かに、2024年第1四半期の「7,511億ドル」は、「2023年第1四半期:7,391億ドル」より120億ドル増加しています。しかし、さらにその1年前は「2022年第1四半期:7,979億ドル」あったのです。

まだ2024年第2四半期のデータが出ていませんが、04~06月で輸出が失速している可能性があります。

中国が確かに景気回復しているとしていますが、中国共産党政府がいうほどには信じられません。

(吉田ハンチング@dcp)

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