『現代自動車』と『起亜自動車』はグループ企業で、「韓国を代表する完成自動車メーカー」といわれます。自動車評論家の皆さんの意見では、韓国自動車メーカーのレベルも上昇し、品質も向上しているとのこと。
例えば、『現代自動車』の電気自動車「IONIQ(アイオニック)5N」は「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の「10ベストカー」に選出されています。
↑「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の「10ベストカー」に入ったことを告知する『Hyundai Mobility Japan』公式サイト/スクリーンキャプチャー。
ただ、自動車評論家の高評価は確かなのかもしれませんが、『現代自動車』『起亜自動車』の製品はリコールが多いのも確かです。
2024年11月21日、アメリカ合衆国の『NHTSA』(National Highway Traffic Safety Administrationの略:運輸省道路交通安全局)は、『現代自動車』に自動車について、りコールを公表しました。
2022~2024年製 IONIQ 5
2023~2025年製 IONIQ 6
2023~2025年製 Genesis GV60
2023~2025年製 Genesis GV70 “Electrified”
2023~2024年製 Genesis G80 “Electrified”
が対象で、同レターによると――、
統合充電制御ユニット(Integrated Charging Control Unit:ICCU)が損傷し、12ボルトバッテリーの充電が停止する可能性があります。
この問題により、駆動力を失う危険性があります。
――と説明しています。
以下が正式なレターで、リコール台数は「14万5,235台」です。
米国運輸省
国家道路交通安全局 (NHTSA)
2024年11月21日Shaun Austin
車両安全調査ディレクター
Hyundai Motor America
10550 Talbert Avenue
Fountain Valley, CA 92708件名: 充電ユニットの損傷による駆動力の喪失
Shaun Austin
このレターは、Hyundai Motor Americaが国家道路交通安全局 (NHTSA) に通知したリコールについて確認するものです。このリコールは、以下に記載されている製品に関して連邦法に基づき実施されます。以下の情報が正しいか記録と照合してください。この情報が記録と一致しない場合、すぐにご連絡のうえ懸念点をご相談ください。
対象車種/モデル年:
GENESIS/G80 EV/2023-2024
GENESIS/GV60/2023-2025
GENESIS/GV70 EV/2023-2025
HYUNDAI/IONIQ 5/2022-2024
HYUNDAI/IONIQ 6/2023-2025メーカー報告日: 2024年11月18日
NHTSAキャンペーン番号: 24V-868対象部品:
電気システム: 12V/24V/48V バッテリー
電気システム: 推進システム: 充電: モジュール: ソフトウェア
影響を受ける可能性のある台数: 14万5,235台
次に『起亜自動車』。こちらもリコールが公表されました。以下をご覧ください。
アメリカ合衆国運輸省
国家道路交通安全局(NHTSA)
2024年11月21日Mr. J.S. (Jurassic) Park
Chief Safety Officer
Kia America, Inc.
111 Peters Canyon Road
Irvine, CA 92606件名:充電ユニットの損傷による駆動力喪失
このレターは、キア・アメリカ(Kia America, Inc.)が国家道路交通安全局(NHTSA)に通知したリコールに関する内容を確認するものです。このリコールは、以下に記載される製品について連邦法に基づいて実施されます。以下の情報が正しいか記録と照合してください。この情報が記録と一致しない場合、すぐにご連絡のうえ懸念点をご相談ください。
対象車種・年式:
KIA EV6 / 2022~2024年
メーカー報告日: 2024年11月18日
NHTSAキャンペーン番号:24V-867対象部品:
電気システム:12V/24V/48V バッテリー
電気システム:駆動システム:充電:モジュール:ソフトウェア
影響を受ける可能性のある台数: 6万2,872台
『起亜自動車』の場合も同じく、
統合充電制御ユニット(Integrated Charging Control Unit, ICCU)が損傷し、12ボルトバッテリーの充電が停止する可能性があります。この問題により、駆動力を失う恐れがあります。
という説明です。
『起亜自動車』の方は、
2022~2024年製 EV6
が対象で、リコール台数は 6万2,872台です。
『現代自動車』:14万5,235台
『起亜自動車』: 6万2,872台
『現代自動車』と『起亜自動車』を合わせて、計「20万8,107台」のリコールです。
Money1でもご紹介した2024年のリコールは以下のようになっています。
●2024年06月:韓国『起亜自動車』リコール 46万2,869台
https://money1.jp/archives/128805
●2024年03月 合衆国と韓国でリコール 37万8,299台
https://money1.jp/archives/124914
●2024年03月 高級車「Genesis」リコール 2万8,439台
https://money1.jp/archives/123959
『現代自動車』『起亜自動車』の自動車は本当に高品質なものなのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)