李克強指数みたいな話です。
「李克強指数」とは? 中国の発表するGDPは盛られている
「李克強指数」とは、・電力消費量・鉄道貨物輸送量・銀行融資額の3つを指し、粉飾して公開される中国の統計データの中でまだしも信頼のおける数字とされています。中国の経済的状況を判断するにはこの3つを参照した方がいいというわけです。2007年のダ...
李克強指数とは、上掲記事でご紹介しましたが――そもそも中国のGDP成長率の数字は操作されているので、アテにはならない――と当時、遼寧省のトップ(遼寧省人民代表大会常務委員会主任)だった李克強さんが述べたことに由来します。
では、アテにすべき数字とは何かといえば、李克強さんは3つ挙げて、その中の一つは「電力消費量」です。
もっとも今回ご紹介するのは、韓国です。
韓国は現在大変な不景気ですが、その証拠となる数字が2024年11月14日出ました。
『韓国電力公社』(以下『韓国電力』と表記)は、2024年09月の電力販売量のデータを公表。この中に、製造業のデータがあります。以下がリリースの中にあるグラフの一つです。
ユーザー別の電力販売量ですが、ご注目いただきたいのは「製造業」です。
⇒参照・引用元:『韓国電力』公式サイト「電力統計月報」
グラフの基になっているのが以下の表組です。
↑黄色のマーカーが「製造業」2024年の「対前年同期比の増減」です。⇒参照・引用元:『韓国電力』公式サイト「電力統計月報」
ご注目いただきたいのは、製造業の電気販売量の「対前年同期比の増減」です。
2024年は06月に「+5.9%」を記録した以外は全月で対前年同期比がマイナスです。
製造業で使用される電力量が減少しているわけで、つまり生産量も減少しており――つまるところ景気は良くない、と判断できます。
韓国の景気は対前年比で悪くなっていると見られるわけです。
(吉田ハンチング@dcp)