韓国最大野党『共に民主党』の弾劾攻勢が止まりません。
弾劾訴追案可決によって尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの大統領職務停止となりましたので、憲法の規定によって韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相に相当)が大統領職の代行を行っています。
また、『国民の力』の代表であった韓東勳(ハン・ドンフン)さん(月亭方正似)が辞職しましたので、権成東(クォン·ソンドン)さんが『国民の力』代表権限代行兼院内代表となっています。
2024年12月22日、『共に民主党』党首・李在明(イ・ジェミョン)さんの腰巾着筆頭、朴贊大(パク・チャンデ)院内代表がまた韓悳洙(ハン・ドクス)首相を脅しました。
↑李在明(イ・ジェミョン)さんの腰巾着筆頭、朴贊大(パク・チャンデ)院内代表。見れば見るほどアホみたいな顔面ですな。この人は。
朴贊大(パク・チャンデ)院内代表は、
「韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理が24日までに『12・3内乱事態特別検察官法』および『金建希(キム・ゴンヒ)特別検察官法』を公布しなければ、即座に責任を問う」
と最後通告を突きつけました。
首相に「(国会で通過した法案を)公布せよ」と要求するのもヘンな話ですが、これはもちろん大統領代行を韓悳洙(ハン・ドクス)さんが行っているためです。
韓国では、法律案は国会で可決されると、大統領がこれを承認し、署名して「公布」することで、法律として効力を持つようになります。公布後、法律は官報に掲載され、施行日が定められます。
大統領が不在(国外訪問や病気など)や弾劾中の場合、憲法に基づき首相が「大統領権限代行」として職務を代行します。この間、首相は大統領の権限(法律の公布、再議要求権など)を行使できます。
――そのため「公布せよ」と、韓悳洙(ハン・ドクス)首相に迫っているのです。
Money1でも先にご紹介したとおり、この「責任を問う」は「弾劾するぞ」であって、明らかな脅迫です。
この要求に対して、政府与党『国民の力』の権成東(クォン·ソンドン)院内代表は、
「『共に民主党』が国政安定に少しでも真剣なら、韓権限代行に対する自己中心的な威嚇をやめるべきだ」
「違憲的要素が明白であるにもかかわらず、拒否権を行使しないことこそ憲法違反だ」
「民主党が再び国政を揺さぶる威嚇や弾劾を強行するなら、それは実質的に『李在明大統領作り』という欲望に過ぎないことを自白することになる」
――と批判しました。
また韓国メディアの報道によれば、首相室関係者が「さまざまな意見を聞き、憲法と法律に基づき国家の未来を基準に決定する」「法的期限は来月01日だ」――と述べたとのこと。
要は、24日までに公布する気なんかねえよ――ということです(少なくとも22日時点では)。
どくさいスイッチと「韓国の民主主義」
実に韓国らしい、李氏朝鮮時代さながらの政争が続いています。
韓悳洙(ハン・ドクス)首相も弾劾することになれば、次は誰が大統領代行になるかいうと――通常なら副総理です。
つまり、崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官ということなります。
『ドラえもん』に「どくさいスイッチ」という話があります。このスイッチを押すと「消えてくれ」と思った人間をこの世から消すことができるのです。しかし……というエピソードで、ドラえもんが最後にのび太くんにこう言います。
「気に入らないからってつぎつぎにけしていけば、きりのないことになるんだよ。わかった?」
韓国の左派・進歩系のアンポンタン議員どもは『ドラえもん』を読んで勉強した方がいいのではないでしょうか。
読者の皆さま、これが素晴らしい韓国の民主主義です。
(吉田ハンチング@dcp)