2025年08月19日、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が国会企画財政委員会に出席。韓国経済の見通しについて、以下のように述べました。
「韓国経済は今年初めまで成長が不振であったが、第2四半期に入り経済心理の改善などで成長率が反騰し、下半期にも追加補正予算の執行などにより内需を中心に回復局面を続けるだろう」
「中国など主要国とアメリカの通商交渉の展開様相、内需回復の速度などに関連した成長経路の不確実性は依然として大きい」
「過熱の様相を見せていた首都圏住宅市場と家計負債の増加傾向が6・27対策以降、やや沈静化する姿を見せているが、ソウルの一部地域では依然として高い住宅価格の上昇傾向が続いており、趨勢が安定的かどうかはもう少し見守る必要がある」
「内外の不確実性が依然として大きいだけに、景気や物価、金融安定の状況などを綿密に点検して政策方向を決定する」
まず「下半期にも追加補正予算の執行などにより内需を中心に回復局面を続ける」と述べている点が注目ポイントです。
民間でお金が回らないときは、政府が回す――という施策は正しいです。
とうとう大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんが政権を握り、第2次補正予算で31.8兆ウォンを積むという大盤振る舞いを決めました。
これがどのくらい効くかですが、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は第2四半期には消費の心理が良くなり、補正予算などの効果によって下半期には景気が回復傾向となるだろう――と予見しています。
しかし問題なのは、政府の財政支出が民間の経済回復をどこまで支えられるのか――です。
現在が政府の財政出動に依存した形になっています。これで民間経済が好転すれば、政府は手を放すことができますが、もし好転しなければさらなる財政出動が必要になる可能性があります。
最悪なのは、政府からの資金がなければ回らないという「依存がずっと続くこと」です。
李在明(イ・ジェミョン)さんは「まく種」もない状態としましたが、その「種」を政府の借金でまかなうという状態なわけです。
しかし種から何も芽が出なかったらどうなるでしょうか? いつまでも借金を続けて種をまき続けることはできません。それこそ韓国政府の持続可能性が問題になります(そうなりつつあります)。
第3四半期に本当に韓国経済が回復を始めるのか――が注目されます。
(吉田ハンチング@dcp)






