韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんは、(まったく何を言っているのか分からない)石破茂との夕食会を終えて、日本からアメリカ合衆国に発ちました。
いよいよ注目の合衆国・トランプ大統領との首脳会談です。

李在明(イ・ジェミョン)さんは専用機の中で記者懇談会を開催。
韓国メディア『朝鮮日報』が記者ブリーフィングで、李在明(イ・ジェミョン)さんが何を言ったのかを記事にしています。同記事から一部を以下に引きます。
(前略)
李大統領は、先月妥結された関税協議に関し、合衆国が追加で「農畜産物輸入規制の緩和」などを要求する可能性については、「一方的に変えようと言われたからといって、『変えましょう』と簡単に応じることはできない」とした。合衆国側の要求に安易には応じないという立場を明確にした。
今回の米韓首脳会談では、安保と経済分野を包括する多様な議論が行われると予測されている。
李大統領は「会談の議題はトランプ大統領が提起することもあれば、私が提起することもあり得るが、制限なく必要な話はすべてしてみるつもりだ」とし、「頻繁にある機会でもないので、悪い話でなければすべてしてみる」と述べた。
李大統領は具体的に、「安保問題、防衛費問題、関税協議問題、それ以外にも様々なことが予想される」とし、「この瞬間も実務的協議は続いている」と述べた。
また、「明らかなのは、大韓民国も一つの主権国家であり、主権者である国民の期待に応えられないとしても、少なくとも失望させてはならないという責任感を持っている」と語った。
米韓首脳会談で合衆国側から追加の要求が出るのではないかとの見方について、李大統領は「今もこの(関税)協議の結果が大韓民国に有利に働いているのではないかと考える合衆国側の視点が確かにあり、それゆえに一部合衆国政府の部署レベルで変更を求める声が上がっている」と述べた。
しかし李大統領は、「われわれの基本的立場は、そうした問題もすべて当時(関税協議の際)議論されており、すでに大きな合意がなされ、米国大統領が直接発表し、韓国と合衆国の大統領が相互に承認してその内容が定められたのに、また一方的に変えようというのをわれわれが簡単に『変えましょう』と応じることはできない」とした。
李大統領は、「われわれとしても大韓民国に有利な新たな議題を提示したり、既存の合意を有利に変えようとする努力はしている」としつつも、「だからといって、一度合意したことをそんなに簡単に覆したり変えたりするのは望ましくない、というのがわれわれの考えだ」と述べた。
また、合衆国が中国および台湾問題に関して韓国の関与を求める可能性については、「非常に難しい話だが、外交安保の対話において、相手が困るような非常に具体的かつ直接的な話はあまりしない」と語った。
李大統領は「ただし、ある程度の柔軟化に対する要求があるのは事実だが、われわれとしては簡単には同意できない問題だ」とし、「代わりに、在韓米軍の未来型戦略化などの議論はわれわれとしても必要だ」と述べた。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「李대통령 “트럼프에 北문제 등 필요한 얘기 다 할것, 美요구 쉽게 들어줄 수는 없다”」
ご注目いただきたいのは、
「今もこの協議の結果が韓国に有利に働いているのではないかと考える合衆国側の視点が確かにあり、そのため一部合衆国政府の部署レベルで変更を求める声が上がっている」
という発言です。
韓国外交部部長の趙顕(チョ・ヒョン)さんが訪日せず慌てて合衆国に向かったのは、先にご紹介したとおりです。
そのウラで「李在明さんより先に訪米しなければならない」緊急事態があったのではないか――ですが、李在明(イ・ジェミョン)さんの発言はこれを裏付けました。
米韓首脳会談が実施される前に、何らかの要求が合衆国からあったのです。これに対処するために趙顕(チョ・ヒョン)部長(長官)が前乗りしたわけです。
台湾問題については、「ある程度の柔軟化に対する要求があるのは事実」と、在韓米軍についての議論と要求があることを認めました。
しかし「われわれとしては簡単には同意できない」としていますので、韓国としては在韓米軍を対中戦略において使用されるのは困る――という立場を貫くものと見られます。
――2025年08月24日(現地時間)、韓国の専用機はワシントンD.C.アンドリュース空軍基地に到着しました。
さあ、米韓首脳会談です。
(吉田ハンチング@dcp)






