韓国・防衛部長官「原潜は韓国内で建造されるべきだ」

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アメリカ合衆国のトランプ大統領が「韓国の原子力潜水艦はフィラデルフィアで建造される」と述べたことについて、韓国内でも波紋が広がっています。

トランプ大統領の投稿は以下です。

South Korea will be building its Nuclear Powered Submarine in the Philadelphia Shipyards, right here in the good ol’ U.S.A. Shipbuilding in our Country will soon be making a BIG COMEBACK. Stay tuned!!! President DJT

韓国は、ここ米国フィラデルフィアの造船所で原子力推進潜水艦を建造することになる。われらの国の造船業はまもなく大復活(BIG COMEBACK)を遂げるだろう。続報を待て!!!

先にご紹介したとおり、フィラデルフィアには韓国企業『ハンファオーシャン』が購入して『Hanwha Philly Shipyard』造船所でしか大型船を新造できません。

しかも、この造船所には原子力潜水艦を建造できるノウハウはないのです。

韓国「トランプ大統領が韓国の原子力潜水艦建造を承認」⇒ 米国フィラデルフィアで「原潜建造」は物理的に不可能。
あくまで「現時点では」――です。アメリカ合衆国のトランプ大統領が「韓国の原子力潜水艦建造を承認した」としました。上掲はトランプ大統領がSNS『True Social』に投稿したものですが――、Our Military Alliance is...

つまり、合衆国フィラデルフィアで原子力潜水艦を建造することなど不可能です。もしトランプ大統領のいうとおり「フィラデルフィアで原潜を造る」のであれば、造船所のリニューアルから始めないとなりません。

もしかしたらトランプ大統領の頭には韓国企業『ファンファオーシャン』に、造船所の近代化作業のための資金を投じさせようという意図があっての発言だったのかもしれません。

「原子力潜水艦は韓国内で建造せねば」と表明

「トランプ大統領が韓国による原子力潜水艦の建造を許可した!」と喜び、また李在明(イ・ジェミョン)の大いなる成果――と誇った大統領室、また韓国メディアの顔に縦線が入るように、沈鬱な雰囲気が漂い出しています。

「もしかして韓国は、合衆国で建造した原子力潜水艦を購入するだけではなないか?」というわけです。

現在韓国は国政監査シーズンなので、監査の中でこの件が取り上げられています。

2025年11月05日、防衛部の安圭伯(アン・ギュベク)部長(長官)は、国会国防委員会全体会議の場で以下のような質疑応答を披露しました。


↑左が安圭伯(アン・ギュベク)長官。この人は「64年ぶりに出た民間出身の国防長官」という触れ込みで国防部の部長に抜擢されました。5.16(クーデター)以降は国防部のトップは将軍上がりばかりだったのです。李在明(イ・ジェミョン)さんの思惑としては「K-民主主義」の象徴たる人事というわけです。ただし、この安圭伯(アン・ギュベク)さんは文系・政党実務型の典型で、国防部の部長になる際には「こんな事務屋上がりで大丈夫なのか」と批判されました。

『国民の力』ユ・ヨンウォン議員:
「原子力潜水艦は国内で建造するのが正しいのではないか?」

安圭伯(アン・ギュベク)長官:
「私たちは30年以上にわたって技術の蓄積と研究を行ってきたので、妥当だと考える」

「現在、合衆国のフィリー造船所は技術力、人員、施設などが相当に不足している面があると判断している」

「(ただし)まだ大原則のレベルで話しただけであり、韓国か合衆国か、どの造船所で建造するかについて具体的な話が出たことはない」

「じゃあ、まだ何も決まってないじゃないか!」なのですが、トランプ大統領の発言によって相当揺さぶられたことが分かります。

そもそも安圭伯(アン・ギュベク)長官の「30年以上にわたって技術の蓄積と研究を行ってきた」は詭弁です。当たり前ですが、韓国は一度も原子力潜水艦を建造したことはなく、「30年の蓄積」という言い方は実績よりも政治的正当化の色が濃いものです。

合衆国に内緒でコソコソやっていてチョンバレし、阻止されたことはありますが。

(吉田ハンチング@dcp)

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