2026年02月11日、『韓国開発研究院』(略称「KDI」)が「2026年02月経済展望」を出しました。
適用部分を以下に全文和訳します。
2026年の韓国経済は、半導体輸出の好調と消費回復傾向により、2025年(1.0%)より高い約1.9%成長すると見込まれる。
消費者物価は、国際原油価格の下落にもかかわらず、消費回復傾向に伴い、前年に続き約2.1%上昇する見通しである。
民間消費は、累積した金利引き下げと実質所得の改善の影響により、前年(1.3%)より高い約1.7%増加すると予想される。
設備投資は、半導体を除く部門は低迷するものの、半導体関連投資が急増し、前年(2.0%)より拡大した約2.4%増加すると見込まれる。
建設投資は、受注改善傾向にもかかわらず、地方不動産景気の低迷が続くことから、0.5%前後の低い増加率を示す見通しである。
輸出は、アメリカ合衆国の関税引き上げの否定的影響により前年(4.1%)より増加傾向は鈍化するものの、半導体景気の好調持続により約2.1%の緩やかな増加傾向を示すと予想される。
経常収支は、半導体景気の上昇傾向が持続する中、前年(1,231億ドル)より拡大した約1,500億ドル規模の大幅な黒字を示すと見込まれる。
就業者数は、景気回復傾向にもかかわらず生産可能人口が持続的に減少する中、前年(19万人)より縮小した約17万人増加する見通しである。
⇒参照・引用元:『KDI』「KDI 경제전망 | 수정, 2026년 2월」
2026年のGDP成長率は、当初の先回より0.1%ポイント上がった「1.9%」と、予測を上方修正しました。
上掲の摘要の部分だけ読むと希望が湧くかもしれませんが、本文の方は全然褒められたものではありません。長くて恐縮ですが、以下に和訳します。
面倒くさいという方は強調文字の部分だけ見てください。
Ⅰ.現経済状況に対する認識
□最近、わが国経済はサービス業を中心に緩やかな景気改善の流れを示している。
・昨年第4四半期の国内総生産(GDP)は、前四半期に続き1%台中後半の緩やかな増加傾向を維持
・経済活動別では、建設業が縮小する中、製造業も増加傾向が鈍化したものの、サービス業は改善の流れを持続
□内需をみると、消費は改善の流れを持続したが、投資は低迷した様相
・政府支援政策、累積した金利引き下げとともに実質所得の増加傾向が拡大し、消費は回復傾向を示した。
・設備投資は半導体を除く部門の不振により減少し、建設投資は地方不動産景気の低迷などにより受注が実際の建設に結び付かず、大幅な減少傾向を示した。
□輸出は、他産業の不振にもかかわらず、半導体景気の好調により緩やかな増加傾向を維持
・合衆国の関税引き上げの影響により対米輸出は低迷したが、半導体輸出が急増し、合衆国以外の国向け輸出は拡大
・半導体輸出価格の上昇と原油輸入価格の下落による交易条件(輸入価格に対する輸出価格)の改善により、商品収支を中心に経常収支黒字幅が拡大
□建設業および半導体を除く製造業の不振にもかかわらず、サービス業が緩やかに改善し、雇用増加傾向と物価上昇傾向は比較的安定した流れを示している。
・ただし、産業別の景気格差が雇用市場に反映される中、20代青年の雇用率は低下
・物価上昇率は目標水準付近で安定した流れを示しているが、消費改善の流れが続く中、今後為替が上昇する場合、物価上昇圧力が拡大する可能性も存在□世界経済は、合衆国の関税引き上げにもかかわらず、主要国の景気刺激策とAIに対する期待感により緩やかな成長傾向を維持
・昨年上半期時点では、合衆国の関税引き上げによる世界景気減速懸念が広がっていたが、下半期以降、AI関連投資が急増し、世界景気は当初予想よりも前向きな流れを示した。
・しかし、合衆国関税政策に対する不確実性が依然として高く維持される中、中国経済は不動産市場調整に伴う景気下方圧力が存在
□これらの内外環境を考慮すると、今後わが国経済は合衆国の関税引き上げと建設投資回復の遅延にもかかわらず、半導体輸出の好調と消費回復により成長傾向がやや拡大する見通し
・合衆国関税引き上げの影響が本格化し輸出環境は全般的に悪化するが、AIへの期待感により半導体輸出は好調を維持し、商品輸出の下方圧力を緩和
・累積した金利引き下げの影響が反映される中、実質所得が改善し消費回復を牽引
・一方、累積した建設受注にもかかわらず、地方不動産景気の鈍化などによる着工遅延により建設投資回復は遅れる可能性
・以上を総合すると、本年の経済成長率は1%台後半と見込まれ、1%台中盤と推定される潜在成長率を上回り、景気改善の流れを持続すると予想される。
一読すれば分かるとおり、半導体があるからまだ何とかなっている――という話なのです。
つまり、この状況で半導体にブレーキがかかるような状況になると……です。
(吉田ハンチング@dcp)







