アメリカ合衆国と韓国の溝が深まっています。
合衆国のトランプ政権は2026年08月16日、米韓の下半期定例合同演習「乙支フリーダム・シールド(UFS)」の縮小を電撃的に発表しました。
この微妙な時期にです。
先にご紹介したとおり、産業通商資源部の金正官(キム·ジョングァン)部長(長官)が渡米し、対米投資の遅れについて釈明する事態となっていますが、(韓国にとって)良き進展が合ったという報道、また公的な発表は出ておりません。
2026年08月17日(アメリカ合衆国時間)、ホワイトハウスで記者団との質疑応答中に韓国に対する強い不満を明らかにしました。実際に述べた発言は以下です。
“When I called recently the president of South Korea…… I said, ‘Would you like to give us a little hand? We don’t need help with Iran, but if you’d like, give us a hand with Iran.’ He said ‘no thanks,’ and I said, ‘Wait a minute. We have 39,000 soldiers over there guarding you from Kim Jong Un, your next-door neighbor, and you’re not going to help us on a very easy military operation in Iran. That’s strange,’” Trump said. “I say, well, why are we involved in helping you?”
「最近、私が韓国大統領に電話したとき……私はこう言った。
『われわれに少し手を貸してくれないか。イランについて助けが必要なわけではないが、よければイランについてわれわれに手を貸してほしい』。
彼は『いや、結構です(no thanks)』と言った。
そこで私は、『ちょっと待ってくれ。われわれは3万9,000人の兵士を置いて、あなたの隣人である金正恩(キム・ジョンウン)からあなた方を守っている。
それなのに、イランでの非常に簡単な軍事作戦について、われわれを助けないというのか。
おかしな話だ』と言った。そして私は、『それなら、なぜわれわれはあなた方を助けることに関与しているんだ?』と言った」
“I want to help them, but you know, when you ask somebody, would you like to give us a hand, and they say no thanks, and then we’re guarding them from a country and paying ourselves billions of dollars, costing us billions and billions of dollars to protect not only them, but other countries,”
「私は彼らを助けたい。しかし、誰かに『われわれに手を貸してくれないか』と頼んで、相手が『いや、結構です』と言う。
それなのに、われわれは彼らをある国から守り、そのための費用を自分たちで負担し、彼らだけでなく他の国々を守るためにも何十億、何十億ドルもの金がかかっている」
この発言が出てきた流れが重要です。
前日の08月16日、トランプ大統領はSNSで、米韓合同軍事演習を「大幅に縮小(substantially reduce)」するよう指示したことを明らかにしていました。
その翌17日、記者からこの決定について、「北朝鮮という敵対国の利益を、長年の同盟国より優先しているとの批判にどう答えるのか」という趣旨の質問を受けました。
これに対してトランプ氏は、
“I’m making it much safer.”
「私は(朝鮮半島を)ずっと安全にしているんだ」
と反論し、金正恩について、
“Kim Jong Un has always treated me with great respect.”
「金正恩はいつも私に大きな敬意をもって接してきた」
と述べました。さらに、
“I understand him. He understands me.”
「私は彼を理解している。彼も私を理解している」
と説明しています。そして話が「それでは合衆国と韓国の同盟関係をどう考えるのか」という方向へ移ったところで、トランプ大統領が「韓国の対応」について言及した――というわけです。
米韓合同軍事演習を縮小したのはなぜか?
→ 北朝鮮を利するのではないか
→ トランプ大統領「金正恩とは関係がよい。半島をより安全にしている」
→ では長年の同盟国・韓国との関係はどうなのか
→ トランプ大統領「韓国は合衆国が頼んだイラン支援を断った」
→ 「合衆国は韓国を守っているのに、なぜ韓国は合衆国を助けないのか」
――という文脈だったわけです。
タイミングは、かなり際どいものです。
08月17日は米韓の下半期定例合同演習「乙支フリーダム・シールド(UFS)」が始まった日でした。
トランプ大統領はその直前に演習縮小を命じ、その理由について当日ホワイトハウスで追及され、韓国への不満を公然と語ったことになります。
もう何度だっていいますが、韓国の左派・進歩系人士は基本的に「反米」です。ですから、左派・進歩系人士が支配する現の韓国が合衆国に協力するはずなどないのです。
韓国人が考えているのは「合衆国からどのくらい利益を得ることができるか?」だけです。
韓国に言うことを聞かせるには、中国のように実際に「ぶん殴る」しかないのです。合衆国が実際に韓国をぶん殴り始めても驚くにはあたりません。
合衆国の実力行使を始めたら、韓国は「血盟なのに後頭部を殴られた」と被害者ムーブを始めるでしょう。ご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)





