韓国金融通貨委員会「基準金利を25bp上げて3.00%に」⇒ インフレ対策。6カ月後は「3.25%」予測

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2026年08月27日、韓国の金融通貨委員会は、基準金利を25bp上げて「3.00%」と決定しました。

2024年11月以来、1年9カ月ぶりに3%台に上昇まで上昇したわけです。

題目:金融政策の方向
□2026年08月27日、金融通貨委員会は、次回の金融政策の方向を決定するまで、韓国銀行の基準金利を2.75%から3.00%へ0.25ポイント引き上げ、金融政策を運営することとした。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「통화정책방향(2026.8.27)」

韓国の基準金利は「政策金利」と同義です。ここまでの韓国の基準金利の推移は以下のようになります。

『韓国銀行』が公表した金融政策の方向性を以下に全文和訳しておきます。

金融政策の方向

□金融通貨委員会は、次回の金融政策決定会合まで『韓国銀行』の基準金利を現在の2.75%から3.00%に引き上げて金融政策を運営することとした。

国内経済は輸出の好調と内需の回復に支えられ、予想を上回る成長を続ける一方、物価上昇率は相当期間にわたり目標水準を上回ると見込まれる。

このような状況では、先制的な対応によって物価上昇の広がりを防ぐことが重要であり、金融安定リスクにも引き続き留意する必要があることから、基準金利を0.25ポイント引き上げることが適切であると判断した。

□世界経済は中東地域の緊張が続いているものの、堅調なAI投資などを背景に緩やかな成長を示しており、物価上昇率はエネルギー価格の上昇などの影響により当面高い水準で推移すると予想される。

国際金融市場では、FRB(アメリカ合衆国連邦準備制度)の金融政策や中東情勢を巡る不確実性が続く中、主要国の財政健全性に対する懸念が高まり、長期国債金利は上昇し、合衆国ドルは下落した。

株価は世界的なAI投資の収益性に対する懸念にもかかわらず、良好な企業業績などを反映しておおむね上昇した。

今後の世界経済と国際金融市場は、中東情勢の展開、AI投資の見通し、主要国の金融・財政政策および通商環境の変化などの影響を受けると予想される。

□国内経済は輸出と投資を中心に高い成長を続けた。就業者数はサービス業を中心に緩やかな増加を続けた。

今後も国内経済は、半導体景気の好調を背景に輸出と投資の高い伸びが続き、所得環境の改善に支えられて消費の回復も徐々に広がることで、堅調な成長を維持するとみられる。

これに伴い、今年および来年の成長率は、05月時点の見通し(それぞれ2.6%、2.1%)を大幅に上回る 3.3%および2.9%になると見込まれる。

今後の成長経路には、半導体景気の拡大と内需への波及の程度、中東情勢の展開や通商環境の変化などに関する不確実性が潜在している。

□物価についてみると、07月の消費者物価上昇率は石油類および農畜水産物価格の上昇が鈍化したことで 2.8%に低下したが、コア物価(食料品・エネルギーを除く指数)の上昇率は個人サービスおよび耐久財価格の上昇が拡大したことで2.6%に上昇した。

短期期待インフレ率(一般国民)は2%台後半の水準を維持した。

今後の物価は、これまで高まったコスト圧力の価格転嫁が続き、所得環境の改善に伴う需要側の圧力も徐々に強まることで、相当期間にわたり目標水準を上回る上昇を示すと見込まれる。

これに伴い、今年および来年の消費者物価上昇率は05月時点の見通しと同じ2.7%および2.3%と予想される一方、コア物価上昇率は今年・来年ともに前回見通し(それぞれ2.4%、2.3%)を上回る2.5%と見込まれる。

今後の物価経路については、国際原油価格や為替相場の動き、内需改善の速度や賃金上昇の広がりなどに関する不確実性が大きいと判断される。

□金融・外国為替市場では主要な価格変数の高い変動性が続いた。

ドルウォン為替相場は、外国人による株式資金流出の緩和などで外貨需給環境が改善し、ドルが下落したことから大幅に下落した。

国債金利は国内経済の成長拡大、米国債金利や国際原油価格の動きなどの影響を受け、大きく上下した。

株価は半導体業種を中心に急落した後、一部持ち直した。

首都圏の住宅価格は高い上昇が続き、家計融資も大幅に増加した。

□金融通貨委員会は今後、成長動向を点検しつつ、中期的な視点から物価上昇率が目標水準で安定するよう図るとともに、金融安定にも留意して金融政策を運営していく方針である。

国内経済は輸出と投資の好調が続き、消費回復も広がることで堅調な成長を維持すると見込まれ、物価はこれまで蓄積したコスト圧力の価格転嫁効果や需要側圧力の拡大により、相当期間にわたり目標水準を上回る上昇を示すと予想される。

金融安定の面では、首都圏の住宅価格上昇と家計債務の増加傾向の拡大に引き続き留意する必要がある。

したがって今後の金融政策は、物価・景気の動向および金融安定の状況を綿密に点検しながら、追加利上げの時期や速度などを決定していく。

□今回の基準金利引き上げ決定については、金融通貨委員6人が賛成し、ファン・ゴニル委員は基準金利を2.75%に据え置くことが望ましいとの意見を示した。

簡単にいえば、今回の基準金利「0.25%」UPは「インフレ対策」です。

面白いのは『韓国銀行』が公表したドットチャートです。

金融通貨委員の7人(申鉉松(シン・ヒョンソン)総裁含む)がそれぞれ3個ずつ点で6カ月後の基準金利予測を提示した「ドットチャート」です。

2026年05月には6カ月後に「3.00%」が一番票を集めたのですが、08月に達成されました。

今回08月の「6カ月後予測」は「3.25%」が最も票を集めています。

先にご紹介したとおり、金利が上がると家計負債にとっては大きな負担になります。『韓国銀行』が自分で書いていますが、「金融安定にも留意して金融政策を運営」する必要があるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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