韓国では「2021年度の最低賃金」を巡る戦いが佳境を迎えています。
2020年07月09日、第6回「最低賃金委員会」が開催され、労使双方が最低賃金を、
労働者側:9,430ウォン (9.8%の引き上げ)
経営者側:8,500ウォン (1.0%の引き下げ)
と提示し合いました。これが第1次修正案です。
労働者委員側は最初「1万ウォン」(16.4%引き上げ)を提示していましたから、だいぶ譲歩したようには見えます。
しかし、たとえ9,430ウォンだとしても、上掲のような最低賃金の上昇になるのです。2017年の「6,470ウォン」を100%とすると、「9,430ウォン」だと「146%」。つまり、5年で約1.5倍になります。
このような賃金上昇に企業が耐えられるわけはありません。
何度もご紹介しているとおり、韓国の「最低賃金」の引き上げスピードは異常です。このために韓国企業は製造拠点をどんどん海外に移動させ、二度と戻ってきません。
とはいえ、今さら調整路線に転じるようなブレーキもかけられないでしょう。
韓国の最低賃金は、カタストロフが来るまでリセットできないかもしれませんね。
今度は徹夜だ! This time, It’s “all night”!
第7回の総会は、週明けの07月13日(月)に開催されます。
現在のところ、
13日には徹夜で議論が続き、翌日の14日(火)に最終決定が発表される
と予想されているそうです(笑)。すでに徹夜が前提というイヤな会議です。
結果が出たらまたご紹介するようにいたします。
(柏ケミカル@dcp)