韓国のオプティマス資産運用(Optimus Asset Management)の詐欺案件ですが、検察による調査や韓国メディアによる取材でさまざまなことが分かってきました。
2020年07月21日の『中央日報』の独占記事では、以下の驚くべき事実が明らかになっています。
韓国の公共機関『韓国放送通信電波振興院』が、オプティマスの詐欺ファンドに総額748億ウォン(約67億円)※1を投じたのですが、その商品説明資料は『PowerPoint(パワーポイント)』で制作されたわずか2ページしかなかったというのです。
同記事から一部を引用します。
公共機関である『韓国放送通信電波振興院』(電波振興院)の700億ウォン台の資金投資を誘致するために『オプティマス資産運用』が提示した「商品説明」は、パワーポイント(PPT)の資料2枚に過ぎなかった。
(後略)
同記事によれば、ユン・チャンヒョン議員が入手した『オプティマス資産運用』の資料は、全10ページだったのですが、表紙、連絡先、会社案内、リスク説明などを除くと、商品説明のページはたったの2ページしかなかったとのこと。
この電波振興院は総額748億ウォン突っ込んだのですが、その投資判断には資料にあった「収益率」しか見ていなかったそうです。
たった2ページの説明で約67億円を突っ込む。なんとも豪快な話ですね。
※1ウォン円換算には2020年07月21日の「1ウォン=0.089円」を用いました
(柏ケミカル@dcp)