2020年07月22日、アメリカ合衆国政府は、合衆国テキサス州、ヒューストンにある中国総領事館を閉鎖するように要求しました。「72時間以内」ですので、07月24日(金)の16時まで(現地時間/日本時間では25日(土)午前06時)に閉鎖しなければなりません。
中国共産党政府のスパイ活動に堪忍袋の緒が切れた!
間もなく期限となりますが、この措置には全世界が驚きました。あまりに突然だったからです。
日本のメディアではあまり報道されていませんが、合衆国ではこの背景についてさまざまな情報が出ています。多分に推測も混じっていますが、「合衆国の知的財産」を奪う中国人のスパイ活動が原因とする記事が大勢を占めています。
新型コロナウイルス騒動以降、ビザ(査証)の偽造、「合衆国の研究成果」の中国人による窃盗・泥棒行為が増加し、これに中国領事館が荷担していると見られるとのこと。
犯罪組織にでも属していなければ、個人でビザの偽造なんかできません。これは領事館、すなわち中国共産党政府がそもそも偽造して渡しているわけです(その意味では偽造じゃなくてオリジナルです)。
例えば、FBIは合衆国内の25以上の都市で中国人の研究者を調査しているのですが、調べてみると人民解放軍に属していることが判明したりします。この身元は未申告で、誰かがニセのIDを発行していたわけです。
また調査によって、中国領事館から一部研究者に「電子デバイスからデータを消去せよ」という指示が飛んでいたという事例も判明しています。
『The Wall Street Journal.』の記事には以下のような記述があります。
Mr. Stilwell, the assistant secretary for East Asian and Pacific Affairs, said one trigger involved a recent incident in which a Chinese diplomat worked with state-owned carrier Air China Ltd. to put unidentified passengers on a charter flight meant for Chinese students departing Houston amid the coronavirus travel restrictions.
スティルウェル東アジア大洋州担当事務次官補は、
中国の外交官が、国有航空会社の『中国国際航空』(エア・チャイナ)と協力して、コロナウイルスによる渡航制限の中、ヒューストンを出発する中国人留学生のためのチャーター便に正体不明の乗客を乗せた(国外脱出させた:筆者注)
という最近の事件が引き金になったと述べた。
⇒参照・引用元:『The Wall Street Journal.』「U.S. Orders China to Close Houston Consulate」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
というわけで、ついに合衆国も堪忍袋の緒が切れたのです。領事館自体がスパイ活動の拠点みたいなものですから、閉鎖になってもまあ仕方がないでしょう。
しかし、期限が来ても中国領事館の職員は居座るという情報も出ています。
本当に居座るのでしょうか? もし居座ったとしたら、合衆国は強制退去を行うでしょうか?
あと数時間たてば結果は分かります。
また、2020年07月24日、すでに中国共産党政府は、対抗措置として四川省成都市にある合衆国総領事館の閉鎖を要求しています。
(柏ケミカル@dcp)