先に中国・貴州省で県が丸ごと水没する洪水が発生――とご紹介しました。
↑2025年06月28日、また洪水で水没。
政府当局はこれを「50年に一度の特大洪水」だと表現しているのですが、貴州省でまた大洪水です。
大雨も原因ですが、ダムの放流が洪水発生に拍車を掛けています。
2025年06月24日以降、貴州省榕江県は「特大」の洪水に見舞われ、多くの地域で水位が急速に上昇。同県のデータによれば最大流量は毎秒1万1,360立方メートルにも達しました。
26日には榕江県上流のダムが放流を開始。河水が急激に増水して堤防を越えた水は市街地に侵入。街道を水没させて、住宅地にも押し寄せました。
先にご紹介したとおり、榕江県域のほぼ全域は水没。
インフラは破壊され、交通は寸断されて通信途絶。
興味深いのは政府の発表では、この洪水によって6人が死亡――となっている点です。当然ネットでは「そんなんで済んでるわけねえだろ」と批判の声が上がっています。
この批判には妥当性があります。――というのは、Money1でもお見せできないが死体が映り込んでいる画像・動画が平気で上がっているからです。
06月28日、榕江県は2度目の洪水に見舞われました。
当局は緊急で防災レベルを最高レベルの「Ⅰ級」に引き上げると同時に、7つの洪水リスク区域の住民に「全員避難!」を発令しました。
これによって約4万人以上が自宅を離れました。
↑洪水で水に浸かったクルマはこんな風になってしまいます。
↑先記事でご紹介した下層階(および地下駐車場)が水没したモール。これは復旧できるのでしょうか。
傑作なのは当局とメディアの言い分です。
「50年間で一度の洪水」といっていましたが……24日、28日の2回ですから、5日で「50年に一度の洪水」が2回あったことになるのです。
(吉田ハンチング@dcp)