中国最大の「半導体企業」上場してずっこける。株価大きくダウンで「2.3兆円」が蒸発!

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中国最大の半導体製造企業の株価が大幅ダウンです。

中国最大の半導体メーカー(ファウンドリ)『SMIC』(Semiconductor Manufacturing International Corporationの略:中芯国際集成電路製造)は、2020年07月16日に、上海のハイテク企業向け「科創板」に株式を上場しました。

同社はすでに香港市場NY市場に上場していたのですが、NY市場の方は2019年に上場廃止(撤退)。

以下の同社の「日足」チャートをご覧ください(チャートは『TradingView』より引用:以下同)。「日足」はローソク足1本が1分間の値動きを示します。

上場初日の始値は「95.00元」でしたが終値は「82.92元」の暴落。まあIPOというのはそういうものかもしれせんが、08月26日にも大きく下落し、現在は「66.78元」まできました。

上場以来「1,500億元」(約2兆3,100億円)が蒸発したことになります。

ほくそ笑んでいるのは中国政府で、大損を被っているのは期待して高値でつかんでしまった庶民です。

ちなみに香港市場でも同社の株価はあまり良くなく、下掲は香港の同社のチャートですが同じ26日には4%下落しました。

中国は半導体の自給自足を目指しており、この『SMIC』は虎の子の企業といえるのですが技術的には台湾の『TSMC』の方が数段上。さらにアメリカ合衆国と中国の対立によって半導体製造装置が入手しにくくなるなど、この先には苦難が待ち受けています。株価が低迷してきたのも仕方ないといったところでしょうか。

ファウンドリとは、他企業からの依頼を受けて半導体の受託生産を行う企業のことです。半導体の生産工場のことを指す場合もあります。

(柏ケミカル@dcp)

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