中国の「国家外貨管理局」から09月の外貨準備高が発表されました。激減です。
以下になります。
外汇储备……3兆1,425.62億ドル
(Foreign currency reserves)
対前月比:220.47億ドル減少
基金组织储备头寸……96.77億ドル
(IMF reserve position)
対前月比:1.37億ドル減少
特别提款权……111.67億ドル
(SDRs)
対前月比:1.51億ドル減少
黄金……1,187.02億ドル
(Gold)
対前月比:44.13億ドル減少
其他储备资产……-3.99億ドル
(Other reserve assets)
対前月比:0.14億ドル増加
計:3兆2,812.08億ドル
対前月比:267.34億ドル減少
中国の外貨準備の公表は内訳が分からず大ざっぱなのですが、「Foreign currency reserves」が220.47億ドル(約2兆3,507億円)も減りました。中身が分からないのでなんともいえませんが、合衆国公債を売却して通貨防衛やドルの流動性を確保するのに使っているのではないでしょうか。
先にご紹介したとおり、中国は合衆国公債の保有を減らす傾向にあり、中国の英語版御用新聞『Global Times』には「2,000億ドル分を売却するかもしれない」という記事も出ました。
中国は現在ざっくり1兆ドル分の合衆国公債を保有していますから、「2,000億ドル」は約20%ということになります。同紙の記事に対して多くのメディアから「合衆国に対する脅しである」という観測が出ていますが、脅しではなく本当に実行するつもりではないでしょうか。
アメリカ合衆国との対立が深まる中、ドルの流動性が危うく(ドルが足りなく)なってきたら売却してもおかしくありません。
あと1週間すれば、アメリカ合衆国財務省から合衆国公債主要ホルダーの保有額が発表されます。そこで08月末時点でのデータは確認可能ですので、照らし合わせ、またご紹介するようにいたします。
(松田ステンレス@dcp)