『韓国GM』といえば労働争議の絶えない企業。アメリカ合衆国の『GM』(ゼネラルモータース)の子会社ですが、最近ではカハー・カゼムCEOが「韓国で社長なんかやってられるか」という旨の発言をして話題となりました。
このカゼムCEOは検察に起訴されて出国禁止となっているのですが、『韓国GM』が韓国の国策銀行である『産業銀行』の要請を二度にわたって無視したと『朝鮮日報』に報じられています。
同記事から一部を以下に引用します。
(前略)
16日、『国民の力』ユン・ズヒョン議員が『産業銀行』から提出を受けた資料によると、『産業銀行』は2019年10月、『韓国GM』に2018年税務調査資料を要請したが断られた。今年2月に『産業銀行』は『韓国GM』に再度資料を要求したが、まだ受け取っていない。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「産業銀行のお金8,100億受け取っておいて資料要求を無視する『韓国GM』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
『産業銀行』がなぜ『韓国GM』に資料を出せといっているかというと、
という方法で利益を出している(当然これは本社に送られる)という疑惑があって、これを調査したいというわけです。このような手法は「移転価格」の問題となり、税金に絡んできます。
また同記事では以下のような指摘もしています。
(前略)
2019年06月の国政監査で、『正しい未来党』ジ・サンウク議員は「『韓国GM』の移転価格問題がほとんど事実と確認された」とし「『韓国GM』は、米国本社から、国内金利3倍ほど高い利率で資金を借り入れて、過剰な利息を出し、米国本社に実体のない諮問役の代価も高額で渡した」と指摘した。
(後略)
つまり、『韓国GM』は本社に「(韓国からすれば)不当に」利益を送っているというのです。
で、その調査のための資料を要請したら断られた、と。
2018年に、韓国政府と『GM』は「『韓国GM』の再建」で合意し、『産業銀行』は「8,100億ウォン」を突っ込んでいます。これはまあ撤退したがっていた『GM』を引き止めるために出したようなものです。
『韓国GM』は渋々韓国に残ったのですが赤字です。
しかし、韓国からすれば、
と見えるようです。そのため『朝鮮日報』の記事タイトルも「「産業銀行のお金8,100億受け取っておいて資料要求を無視する」となっています。
自身が出国禁止にされていますし、カゼムCEOは韓国・韓国政府に対して好感情など持つはずがありません。
『輸出入銀行』の要請など断ってもなんの不思議ではないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)