韓国「起亜自動車」までスト突入!下請け業者が干上がる事態

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韓国GM』でストライキが発生して、親会社であるアメリカ合衆国『GM』が撤退を示唆する事態となっています。それを横目に『起亜自動車』でも2020年11月24~27日「1日4時間ずつ」の時限ストを行うことを決めました。

韓国メディア『ソウル経済』によれば、経営側は以下の条件を提示しているとのこと。

・成果給:150%
・特別奨励金:120万ウォン
(ストライキなしで妥結した場合)
・商品券:20万ウォン

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「한국GM 이어 기아차까지 연쇄파업…완성차 노조 이기주의에 협력업체 “살려달라”」

これはこれで非常に良いかと思われるのですが、労働組合側は以下の条件を要求しています。

・雇用安定
(電気・水素自動車のモジュール部品工場の設置)
・定年の延長
・残業30分ぶんの残業代の確保
など

韓国の実体経済が悪く、先にご紹介したとおり勤労労働者の収入が減少していますので、「雇用安定」を求めるのは理解できますが、このストライキの影響をモロに被っているのが下請け業者です。

つまり、ストライキが起こると自動車の生産が止まるわけで、自動車部品を納品している業者からすると「仕事がない!」状況になるわけです。

自動車産業は裾野が広く、多くの中小・零細企業がその中で生きています。完成自動車メーカーはその頂点にいますが、ここでストが起こるとあたかも血流が止まるが如く、中小・零細企業に酸素と栄養が回らなくなります。

実際、韓国メディア『中央日報(日本語版)』には下請け会社の窮状を訴える記事が出ています。同記事の一部を以下に引用します。

協信会は19日、韓国GM富平(プピョン)工場西門で「韓国GMの妥結しない賃金団体交渉に対する協力会社の生存のための訴え」を発表し、「賃金団体交渉がすぐに妥結しなければ、流動性が脆弱な協力会社は不渡りを出す事態を迎えるかもしれない」と憂慮を表した。

特に先月末から続いている韓国GM労働組合の残業・特別勤務拒否、4時間の部分ストで、協力会社が被害を受けていると主張した。

この日の集会には協力会社の代表およそ100人が参加した。
(後略)

⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「韓国GM協力会社社長100人「ストのため電気代も払えず…助けて」

同記事によれば、

11月は14日間の営業日のうち、9日間はストが行われた

となっています。このような状態で自動車産業の生態系がもつわけはありません。また、これで自動車の輸出が回復するなんてことが可能でしょうか。韓国は自分で自分の首を絞めているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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