労働組合のストライキに苦しめられている『韓国GM』。親会社であるアメリカ合衆国の『GM』は事実上の韓国からの撤退宣言を行いましたが、労働組合側はしかしストを止めようとしません。
2020年11月20日の『ソウル経済』の記事によれば、『韓国GM』労働組合委員長の発言について以下のように書いています。
20日、業界によると、キム・ソンガプ韓国GM労組委員長は最近、組合員公聴会を開き、『GM』の韓国撤退説について「現場のさまざまな懸念を知っている」とし「『産業銀行』をはじめとする対政府闘争を徹底的に準備して長期戦に備えたい」と述べた。
国策銀行である『産業銀行』は、韓国GMの2大株主で株式17.02%を保有している。
(後略)
この労組委員長は、
このストライキを対政府闘争と認識しており、「長期戦」も辞さない構え
なのです。
これを聞いた『GM』の態度はますます撤退を加速する方向へ傾くでしょう。いや、それよりもなぜ『GM』がさっさと韓国から撤退しないのかが不思議です。
『韓国GM』が2014~2019年の6年間に積み上げた損失がいくらに上るかご存じでしょうか? 以下になります。
当期純利益 | |
2014年 | -3,533億ウォン |
2015年 | -9,868億ウォン |
2016年 | -6,194億ウォン |
2017年 | -1兆6,265億ウォン |
2018年 | -8,594億ウォン |
2019年 | -3,202億ウォン |
小計 | -4兆7,656億ウォン |
ご覧のとおり6年間連続赤字で真っ赤です。6年間の純損益の累積は「約4.8兆ウォン」(約4,434億円)にもなるのです。
さあ『GM』はなぜこれまで撤退しなかったのでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)