2020年は水害の当たり年でした。中国は大洪水に見舞われましたし、韓国でも台風が立て続けに上陸しました。そのため、お米の収穫が大きな打撃を受けたのです。
韓国お米の生産量
2020年:351万トン(対前年比:6.4%減少)
2019年:374万トン
2020年:351万トン(対前年比:6.4%減少)
2019年:374万トン
2019年に比べて「23万トン」も減少しています。このため、韓国では米価が急騰中なのです。以下をご覧ください。
2020年11月初旬米価(産地基準)
対前年比:14%上昇
対平年比:31%上昇
対前年比:14%上昇
対平年比:31%上昇
このお米不足のため、韓国政府は備蓄米を最大「37万トン」供給する計画を立てています。不足分は備蓄米の供給で補える予定ですが、農作物の価格はいったん上がるとなかなか下がらない傾向にありますので(そのくせ下がるときはドンと下がる)、韓国のお米高はしばらく続くかもしれません。
さらに注目は中国です。先からご紹介しているとおり、中国共産党政府は「穀物は足りている」と連呼しているのですが、穀物価格は上昇しておりとても「足りている」ようには見えません。収穫の秋を過ぎ、果たして食料危機が発生しないのか注視する必要があります。
⇒参照:『毎日経済』「”비축미 37만톤 공급” 결국 쌀값잡기 나선 정부」
(吉田ハンチング@dcp)