韓国外交部「黄海で中国との睨み合い」認める。

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2025年03月18日、韓国の外交部が「中国が黄海に構造物を造っており、それを検査しようとした韓国側と海警同士の睨み合いになった」件を認めました。

そもそも黄海は狭いので、韓国と中国が国際法に認められた排他的経済水域(EEZ)を主張すると、ほとんどの海域が被ってしまうのです。


↑赤い線が韓国がEEZを主張した場合の韓国側EEZ。青い線が中国がEEZを主張した場合の中国側EEZ。すべての国家は12海里(1海里は1.852km)の領海と200海里(約370km)までの排他的経済水域(Exclusive Economic Zone:EEZ)を持つことができるのですが、黄海は400海里も幅がありません。

以下が韓国外交部の定例記者ブリーフィングでのやりとりです。

<<質問>>
本日報道がありましたが、中国が離於島付近の西海(黄海)の暫定措置水域に構造物を設置し、韓国と中国の海警(海上警察)が一時的に対峙する状況があったとの話がありました。

これに関連して、中国側と何かやり取りをされたのでしょうか? 抗議を伝えたかどうか、確認していただけるとありがたいです。
(『聯合ニュースTV』チェ・ジウォン記者)

<<回答>>
ご質問の件について、韓国側は中国に対し断固たる立場を伝えたところです。

政府は、西海において韓国の正当かつ合法的な海洋権益が影響を受けないよう、政府全体で積極的に対応してきています。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「대변인 정례브리핑(3.18)」

気になるのは、中国に対して断固たる立場を伝えたのが「いつ」かです。『聯合ニュース』に報道が出たから伝えたのか、それとも事件が起こってすぐ伝えたのか――で随分違います。

韓国の外交部は、少なくとも通常のプレスリリースでは本件について公表しておりません。

中国は、国際法に準拠しない行動で、南シナ海でフィリピンなど東南アジアの国々と揉めていますが、黄海でも紛争の元になるような動きをしているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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