韓国の文在寅大統領は「韓国版ニューディール」で、コロナ禍によって大きくなった「非対面経済」に資金を投入しようとしています。
非対面経済を支える技術、商売を拡大しようというわけですが、国会立法調査処が「非対面経済活性化のためのICTの現状と課題」という興味深いリポートを公開しています。
この中に、「ビッグデータ」「人工知能」「クラウド」「5G(移動通信)」の4つの分野で、世界最先端とされるアメリカ合衆国と比較してどのくらいの技術水準なのか、何年遅れているのかを調べたデータがあります。以下をご覧ください(表組は横にスクロールできます)。
■非対面経済の基盤となるICT技術の水準(%)
米国 | 欧州 | 中国 | 日本 | 韓国 | |
ビッグデータ | 100 | 92.7 | 87.1 | 84.8 | 83.4 |
人工知能 | 100 | 90.1 | 88.1 | 86.4 | 81.6 |
クラウド | 100 | 89.3 | 85.0 | 84.2 | 84.0 |
5G(移動通信) | 100 | 96.4 | 97.5 | 93.9 | 96.8 |
■ICT技術の格差の期間(年)
米国 | 欧州 | 中国 | 日本 | 韓国 | |
ビッグデータ | 0.0 | 0.8年 | 1.1年 | 1.4年 | 1.9年 |
人工知能 | 0.0 | 1.4年 | 1.5年 | 1.8年 | 2.0年 |
クラウド | 0.0 | 0.9年 | 1.6年 | 1.7年 | 1.8年 |
5G(移動通信) | 0.0 | 0.6年 | 0.4年 | 1.2年 | 0.6年 |
どこまで信頼性があるのかは不明ながらも、「韓国は合衆国と比較して80%超えの技術水準はある」と認識しているようです。また、「人工知能」においては「2.0年」の開きがあるとしています。一方で「5G(移動通信)」についてはほとんど差がないと考えています。先に「韓国の5Gはにせもの」といった報道も出ていたのですが、実際にこのくらいの差で済んでいるのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)