韓国メディアで「世界第7位の航空会社になる」と期待がかかる『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併。韓国メディアが煽るバラ色の未来よりも、まず足元の現実を見てましょう。
以下が2020年第1~3四半期累計の両社の実績です。
『大韓航空』 | 『アシアナ航空』 | |
売上高 | 5兆7,025億ウォン | 3兆98億ウォン |
営業利益 | -117億ウォン | -2,552億ウォン |
当期純利益 | -6,518億ウォン | -6,238億ウォン |
負債比率 | 692.9% | 2,308.7% |
まもなく第4四半期も終わり、2020年が締まりますけれども、直近の第3四半期まで累計では上掲のとおり、両社とも大赤字。純損失が合わせて「1兆2,756億ウォン」(約1,200億円)になり、実質飛んでいる『アシアナ航空』は、資本に比べて負債が23倍もあります。
これが合併前の両社の直近の現実です。もう何度だって言いますが、資産規模が世界で第7位の規模!などという前に、負債はいくらあるんだよと現実を見るべきです。
また、すでに両社とも、事実上『産業銀行』『輸出入銀行』を主力とする債権団の管理下にあることを忘れるべきではありません。
(吉田ハンチング@dcp)