韓国経済は輸出によって成立し、その輸出は製造業によって成り立っています。つまり、韓国経済は製造業が立ち直らないとコロナ禍から回復しません。
で、2021年第1四半期(1Q)の製造業の見通しについて、『大韓商工会議所』が2300以上の企業にアンケートを行いました。その結果がけっこう面白いのでご紹介します。
「景気見通し指数(BSI:Business Survey Index)」という指標を算出しているのですが、2021年第1四半期は「75」としています。
2020年第1四半期:75
2020年第2四半期:57
2020年第3四半期:55
2020年第4四半期:58
2021年第1四半期:75
2020年第2四半期:57
2020年第3四半期:55
2020年第4四半期:58
2021年第1四半期:75
2021年第1四半期は、2020年年第1四半期まで戻ったとしています。
まあそれはいいのかもしれませんが、ここで提示されている「BSI」は『大韓商工会議所』が独自に計算しているもので、
企業の景気見通し指数が100以上であれば「この四半期の試合を前四半期より肯定的に見る企業が多い」という意味。
100以下であれば、その反対だ。
と説明しています。ですから「75」ということは、「前四半期と比べて肯定的に見ている企業は少ない」のです。つまりダメっぽいわけです。
韓国メディアでは「経常収支黒字が7カ月続いた!」みたいな惹句が踊っていますが、製造業に携わる企業の意識がこのような結果ですので、「不況型黒字」以外の結果が出るまでまだ時間がかかるのではないでしょうか。
⇒参照・引用元:『大韓商工会議所』公式サイト「新年最初の体感景気指数、「コロナ直前水準」まで回復」
(吉田ハンチング@dcp)