2021年の03月に入りましたが、韓国では当月中に第4次災害支援金を給付できるように急いでいます。なぜ03月中かといえば、04月07日に行われるソウル市長選・釜山市長選に与党が勝利するためです。
というわけです。
こういうのをポピュリズムなんて耳障りのいい言葉で呼んでいいのか疑問で、どぶ板選挙、あるいは実弾攻勢、簡単にいえば買票です。
政治的詐欺ともいえます。
「雪だるま式」に膨らんだ金額!
そもそもこの第4次災害支援金は、個人事業主を支援しようというところから始まりました。コロナ禍によって減少した個人事業主の「売上を補てんする」という話だったのです。
ところが、市長選挙における政府与党と野党の支持率が拮抗していることが伝えられると、
・加徳島の新国際空港プランを推進
という「地元にお金を突っ込みますよ!」という声がにわかに大きくなります。
日韓トンネルの方は、「日本は全く無関心」であることが報じられると、急速に下火になりましたが(もちろんまだ隙あれば狙っている勢力はあります)、新国際空港の方は国会で「加徳島新空港建設のための特別法」を通過させ、建設を決めてしまいました。
簡単にいえば、市長選挙に勝つために「お金をばらまく根拠となる法律」を国会で可決したのです。
このような動きと同調するように「第4次災害支援金」の規模は膨らみました。韓国メディアが「雪だるま」と書くほどです。
以下の「災害支援金」の規模をご覧ください。
第1次災害支援金:14兆3,000億ウォン
(約1兆3,585億円)
2020年09月
第2次災害支援金:7兆8,000億ウォン
(約7,410億円)
2021年01月
第3次災害支援金:9兆3,000億ウォン
(約8,835億円)
2021年03月予定
第4次災害支援金:19兆5,000億ウォン+α
(約1兆8,525億円+α)
コロナ禍で最も先が危ぶまれた時期は「14兆3,000億ウォン」だったのに、今回はそれより大きい「19兆5,000億ウォン+α」を予定しています。
今週中にこの災害支援金について発表される予定ですので、ぜひご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)