トランプ大統領の貿易戦争拡大方針に対して、中国は一歩も退く様子はありません。07月12日、中国商務省の高峰報道官は、アメリカが主張する「中国による技術移転の強制、知的財産権の侵害」は受け入れられないと発表。また、中国は貿易戦争を望まないが、恐れるものではないという見解も示しています。
「輸出額の多い中国の方がアメリカと比べて不利」という意見もありますが、アメリカは民主国家です。共産党の独裁によってどんな強権も発動できる中国とは異なります。
実際、アメリカではトランプ大統領の方針に対して企業、ロビーイストが懸念を表明していますし、11月に行われる中間選挙の結果によっては現在の強硬路線から軟化する可能性もあります。トランプ大統領による独裁国家でないのがアメリカの弱みなのです。
この弱点につけこむように、中国は自国内で活動を行っているアメリカ企業に対して「アメリカ政府に対するロビー活動を行うよう」促しています。これが強制になれば、ますますトランプ大統領を怒らせ、新たな火種になるかもしれません。
いつまでも大統領でいられるわけがないトランプと、ずーっと主席でいそうな習近平の戦いですから、時間は中国の味方です。
(柏ケミカル@dcp)