韓国「帰ってきた外国人」でKOSPIいける!という話。本当に?

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2021年04月12日、韓国メディア『ソウル経済』に株式市場の流動性が良くなるので、KOSPIがさらに上昇することが期待できる――という記事が出ました。

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「年金基金・外人・ウォン高友軍に天井に再挑戦」

本当に?という話ですが、根拠としているのは以下の点です。

年金基金が買いに投じる環境が整った
ウォン高
外国人投資家が帰ってきた

①は、先にご紹介したとおり年金基金のリバランスの要件が緩和されたことを指しています。とはいっても、ここから投入できる資金が多いわけではありません。

②は、ドルウォンと韓国株式市場の連動についての件で、現在はウォン高傾向なので株高になるのでは、といいたいようです。韓国では、基本ウォン安に傾けば、株安となり、ウォン高に傾けば、株高となります。

しかし、現在のところ、天底からの跳ね返りが一服したとはいえ、どちらかといえば、ウォン安方向といっていい地点です。ウォン高が進めば株価も上がるのですが、こればかりは明確に上下どちらと言えません。

最後の③ですが、外国人投資家は本当に帰ってきたのでしょうか? 以下が直近1カ月の外国人投資家の売買動向です。

確かに外国人投資家は「4,080億ウォン」の買い越しとなっていますが、直近3カ月で見ると実は以下のように「6兆9,192億ウォン」の売り越しなのです。この1カ月で「外国人が帰ってきた!」というのは、時期尚早ではないでしょうか。

というわけですので、KOSPIいける!という話は「半分ぐらい」で聞いておいた方がいいのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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