2019年辺りには、これからの韓国は「5Gだ」「AIだ」と大声を聞いたものですが、最近韓国について「5G」という話はとんと聞かなくなりました。理由は簡単で、他国・他企業との競争でちっとも優位に立てていないからです。
『サムスン電子』5Gスマホはさっぱり
日本でも5G対応のスマホが徐々に普及してきていますが、韓国の5G対応スマホはシェアが伸びず墜落傾向にあります。以下をご覧ください。
『Apple(アップル)』:4,040万台
『Oppo(オッポ)』:2,160万台
『Vivo(ビボ)』:1,940万台
『サムスン電子』:1,700万台
『サムスン電子』のスマホ供給量が伸びないのは中国でのシェアがほぼなくなった影響が大きいと思われます。『ファーウェイ』がシェアを落とした分は中国メーカーが埋め、もう1つのスマホメーカーであった『LG電子』はこれまでの赤字に耐えかねてスマホ事業から撤退しました。
上掲が中国市場における『サムスン電子』のスマホのシェア推移ですが、2013年には約20%あったシェアが2020年には0.6%まで下落しました(『ストラテジー・アナリティクス』のデータを引用してグラフ化)。
5Gスマホでも『サムスン電子』の供給量は第5位に落ちていますので、このまま推移すると世界一のスマホメーカーという看板をしまわなければならなくなります。
5Gにおけるシェア伸びず!
スマホだけではありません。『サムスン電子』は基地局などで使用する5G機器についてのサプライヤーでもありますが、こちらもぱっとしません。
現在でも5G機器についてのシェアが最も高いのは中国『Huawei(ファーウェイ)』(華為技術)です。2019年には「32.6%」までいったのですが、読者の皆さんもご存じのとおり、アメリカ合衆国と中国の新冷戦が激化。
各国で「通信インフラに『ファーウェイ』製の機器を使うのはいかがなものか」となり、合衆国をはじめ各国で『ファーウェイ』製品の締め出しが起こりました。
それでも、2020年のシェアは『ファーウェイ』が(かろうじてですが)以下のようにトップです。
『ファーウェイ』:31.7%
『エリクソン』:29.2%
『ノキア』:18.7%
『ZTE』:11.0%
『サムスン電子』:7.2%
世界初の5G商用化などと主張する割には、韓国『サムスン電子』のシェアは冴えません。
一応、『サムスン電子』の名誉のために付記しますが、あの『Verizon(ベライゾン)』から5G基地局用の66億ドルの機材が発注されたりしているのですが、それでも上掲のとおり冴えないのです。
つまり、2019年近辺では声高に「5G」をアピールしてきましたが、現在のところ韓国は他国・他企業との競争で負け気味ということになります。
(吉田ハンチング@dcp)