ちらちらと韓国文在寅大統領が「まだ1年は拡大予算でいくぞ」という話をしているという件についてご紹介してきましたが……出ました。来年度の予算がついに「600兆ウォン」(約58.8兆円)を超えるという予測が。
2021年05月27日、文在寅大統領が主催する財政戦略会議が開催されたのですが、ここで景気浮揚のためにさらなる財政拡張が必要という見解を打ち出しました。
そもそも2021年度予算は「約558兆ウォン」(約54.7兆円)でした。
これでも韓国史上最大の「スーパー拡大予算」と呼ばれたのです。しかも、2021年に入って早々に第1次補正予算(14兆9,000億ウォン)を組んで支出を追加。
このため2021年は(現在のところ)572兆9,000億ウォン(56兆1,442億円)まできています。
このままいくと607兆ウォンになるかも……という話
企画財政部が2020年09月に「2020~2024国家財政運用計画」によれば、2022年度予算は、2021年度予算の6%増しで計算しています。
572兆9,000億ウォンの6%増しですと「607兆2,740億ウォン」(約59.5兆円)になるのです。ところが、「2020~2024国家財政運用計画」では2022年度は「589兆1,000億ウォン」(約57.7兆円)としていました。8カ月ほどでもう計画が壊れつつあります。
600兆ウォンを超えたら、もちろん韓国史上最大です。
コロナ禍から立ち直っていればいいのですが、税収が回復しない場合、この支出を賄(まかな)うには、国債発行を増やすしかありません。国内からだけではなく、海外からの借金も2020年と同様に増やすのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)