先に韓国を代表する二大自動車メーカー『現代自動車(ヒュンダイ)』『起亜自動車(KIA)』の、2020年第2四半期の業績が「墜落」した件をご紹介しました。
韓国2大自動車『ヒュンダイ』『KIA』の業績が墜落。第2四半期「営業利益」▲36.3%、▲72.8%
韓国の基幹産業とされる「自動車産業」。完成自動車メーカーとしては『現代自動車(ヒュンダイ)』『起亜自動車(KIA)』が最も有名です。両メーカーの2020年第2四半期の公表が発表されましたが、非常によろしくありません。『ヒュンダイ』売上高:2...
完成自動車メーカーの業績が傾いているので、当然「自動車部品メーカー」の業績も良くありません。
日本と同じで韓国の自動車部品メーカーにも「系列」があります。もちろん現在では『KIA』も『現代自動車』グループですので、系列といっても現代系が最有力なのですが。
一般にはあまり知られていませんが、例えば現代自動車系の『現代Mobis(モービス)』は「世界自動車部品メーカー トップ100」で「第7位」に入るほどの規模の会社です(2019年10月)。韓国内で同社に次ぐ規模なのが、同じく現代自動車系の『現代WIA(ウィア)』です。
つまり、『現代モービス』『現代ウィア』は、韓国最大手の自動車部品メーカーなわけですが、両社の2020年第2四半期の業績は以下のような結果となりました。
『現代モービス』
売上高:7兆5,355億ウォン(前年同期比:20.4%減少)
営業利益:1,687億ウォン(前年同期比:73.1%減少)『現代ウィア』
売上高:1兆2,137億ウォン(前年同期比:35.9%減少)
営業利益:▲386億ウォン(前年同期比:129.1%減少)
▲はマイナスの意味です
これも先にご紹介しましたが、完成自動車メーカーの弱体化によって、これを支えてきた部品メーカーが死に向かっています。ここが枯死してしまうと韓国の製造業は根っこの部分を失い、再生への道筋が困難になります。
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韓国はコロナきっかけで本当に二度と立ち直れないほどの打撃を被るかもしれません。「しれません」ではなく、もう現在進行中なのですが。
(柏ケミカル@dcp)