韓国外相が米で「反中は冷戦的思考だ」と中国擁護の発言。韓国はあちら側です

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よせばいいのにアイドルグループまで連れて国連総会演説に赴いた韓国の文在寅大統領。無理スジの「南北朝鮮終戦協定の締結」を演説に取り入れ、協力してくれるように世界に訴えました。

(前略)
文大統領は「朝鮮半島終戦宣言のために国際社会が力を合わせてくれることを再度促す」とし「南北朝鮮アメリカ合衆国の3者、または南北朝鮮、合衆国、中国の4者が集まって、朝鮮半島での戦争が終了したことを宣言するような機会を提供したい」と述べました。

文大統領は、「朝鮮戦争当事国が集まって終戦宣言を成し遂げるとき、非核化の不可逆進展とともに完全な平和が開始されると信じている」とし、「終戦宣言こそ朝鮮半島で『和解と協力』の新しい秩序を作る重要な出発点である」と強調しました。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「朝鮮半島終戦宣言のために国際社会が力を合わせてくれることを再度促します 2021-09-22」

文大統領がこのように終戦協定にこだわるのは、合衆国軍を朝鮮半島から退去させたいためです。この希望は北朝鮮の希望そのものです。つまり文大統領は北朝鮮のために働いているのです。

ただし、韓国は終戦協定の当事者にはなれません。時の韓国大統領李承晩が休戦協定にサインを拒否したからです。

休戦協定である「朝鮮における軍事休戦に関する一方国連軍司令部総司令官と他方朝鮮人民軍最高司令官及び中国志願軍司令との間の協定」にサインしたのは、国連軍総司令官として合衆国クラーク大将(マーク・W・クラーク)、北韓人民軍最高司令官として金日成、中国人民志願軍司令として彭徳懐の3名です。

この中で国を代表しているのは金日成だけです。中国も本来は国としの参戦ではありません。あくまでも義勇兵が志願して戦っただけという建て付けです(そもそも開戦に当たっては金日成からの要請によって中国人民解放軍から朝鮮族の部隊を選抜して派遣してもいるのに)。

ですので、この休戦協定の続きとして終戦協定を相談するのであれば、本来は、国連軍・北朝鮮・中国義勇志願軍の3者が集う必要があるのです。韓国は国連軍の中に入って参加しなければなりません。中国義勇志願軍という茶番の代わりは、もちろん中国がすることになるでしょう。

それはともかく、この終戦協定の提案について、2021年09月22日、中国外交部の趙立堅報道官は「朝鮮戦争の終結は国際社会の普遍的な期待でもある」「朝鮮半島問題の重要な当事者かつ、休戦協定の締約国として中国は引き続きあるべき役割を果たす」と述べました。

文大統領の主張が、合衆国軍を朝鮮半島から撤退させるのに都合がいいので乗ったわけです。『IAEA』が「北朝鮮の核開発が再び加速している」と表明しているこの時期に。

韓国の外相は中国の利益を代弁している

一方、「朝鮮半島問題」を話し合うための日米韓の外相会談が行われますので、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が訪米しています。

この鄭外相が、『アメリカ外交協会』の座談会において次のような発言を行ったと報じられています。

(前略)
反中戦線には「冷戦時代の思考」という表現を使って反論した。

「冷戦的思考」は、主に中国が『QUAD(クワッド)』(合衆国・日本・オーストラリア・インドの安全保障協議体)、『AUKUS(オーカス』(合衆国、オーストラリア、イギリスの安全保障パートナーシップ)などを狙って批判するときに使用する表現である。

鄭長官は、「『韓国、日本、オーストラリアを中国に対抗する一つのブロックに区分しよう』という(反中ブロック)のは、中国の人々が言うように、冷戦時代の思考(the mentality of Cold War)」と反論した。

続いて「中国は私たちにとって非常に重要なパートナーであり、新技術関連の多くの分野でますます近付くパートナーである」と中韓関係を強調した。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国経済』「米国で中国を擁護した鄭義溶『反中ブロックは冷戦的思考…中国の態度は当然』」

というわけで、この韓国の外相はすっかり中国を代弁するような言説を行っています。このような発言からは、韓国がはっきりと中国側に立っていることが分かります。

日米韓の外相会議など行っても無駄ではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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