韓国とUAEが「原子力協力」について会合を持ちました。UAEは、韓国にとって初の原発輸出先となった国で、例の「バラカ原子力発電所」(原発4基)が建設されました。
バラカ原子力発電所の建設は、2009年12月27日、当時の韓国李明博大統領がUAEのナヒヤーン大統領と契約して始まりました。
そもそもは「2017年には1号機が完成、2018年には稼働」というスケジュールだったのですが、建設途中で不備などがあり、大きく遅延。
2021年にようやく商業運転が開始されました。バラカ原発にまつわるすったもんだについては以下の記事を参照いただければ幸いです。
で、韓国外交部が出した今回の会合についてのプレスリリースでは、バラカ原発の現在のステータスが分かりますので、それをご紹介します。
↑UAEのアブダビで会合が行われ実際に韓国代表はバラカ原発を訪問※バラカ原発(計4基)事業進捗
●1号機:2017年10月に建設完了、21年04月に商業運転開始後の電力送出中
●2号機:2019年12月に建設完了、22年03月に商業運転開始目標
●3号機:2021年07月末基準で95.8%建設完了、21年09月に建設完了の目標
●4号機:2021年07月末基準で91.4%建設完了
Money1でも先にご紹介したとおり、1号機はやっとのこと本年04月に商業運転開始。2号機の商業運転は来年2022年03月予定。3、4号機はまだ完成していません。
契約締結からもう10年以上たったわけですが、まだ全基完成していません。2020年11月にやっと1号機が稼働した際には、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム(シェイク・モハメド)副大統領がうれしさのあまり、2本のtweetを行いました(本稿末の記事参照ください)。
全基が商業運転を行うにはまだ時間がかかりそうです。
(吉田ハンチング@dcp)