小ネタではありますが「らしい」話でありますのでご紹介します。
Money1でもご紹介しましたが、2021年02月05日に韓国の文在寅大統領は「世界最大の洋上風力発電施設を建設する」として全羅南道新安郡で協約式を行華々しく行いました。
文大統領は、大橋の上で巨大な風力発電機のプロペラを背景に「8.2GW、韓国型の新型原発6基分の発電量に相当し、ソウルと仁川の全て家庭が利用できる膨大な量」を発電できる施設になると述べました。
また、「経済的効果も莫大だ」「2030年までに48兆5,000億ウォンの投資が行われ、12万人の雇用が作られる」とも。
この時の、文大統領のバックにあった巨大な風力発電機がハリボテだったことが判明しました。
考えてみれば、これから造ろうという発表会なのに、背景に風力発電機がすでに建っていることがおかしいわけです。
本件を報じた『朝鮮日報』の記事から一部を以下に引用します。
02月、文在寅大統領は、全羅南道新安郡手大橋で開かれた「世界最大の風力団地48兆投資協約式」で「完全に胸が躍るプロジェクト」と期待感を表わした。
(中略)
会場には、巨大なサイズの風力発電機、複数台設置されていた。これは全て模型で、そのために3億ウォン近い予算が投入された。
(中略)
ところが気象庁の資料を見ると、イベントが開かれた当時、手大橋一帯の風は秒速2~3メートルに過ぎなかった。
風力発電機の回転のためには秒速4メートルの風が吹かなければならない。
模型の風力発電機を回すために発電機が投入された。
発電機2台と大容量バッテリーなどをレンタルするのに3,000万ウォンがかかった。
(後略)
大統領の演説を格好良く見せるために、巨額予算をかけて巨大な模型を造るというのもすごいですが、発電機でプロペラを回していたというのも……素晴らしいとしか言いようがありません。
電力を生産する施設のデモンストレーションのために電気を無駄に消費する――支離滅裂なエネルギーインフラ政策を行っている文政権らしい話です。
「誰がハンコ押したんだ。この企画」
(吉田ハンチング@dcp)