韓国「貿易収支」が42億ドル減少。そろそろ「輸出増!」で喜んではいられない

広告
おススメ記事

韓国の貿易のもうけを示す「貿易収支」が減少しています。そろそろまずい感じになってきました。

韓国の関税庁から2021年10月01~20日の輸出入動向が公表されました。まず以下をご覧ください。

2021年10月01~20日
輸出:341億8,000万ドル(約3兆9,068億円)
(対前年同期比:36.1%増加

輸入:366億6,800万ドル(約4兆1,912億円)
(対前年同期比:48.0%増加

貿易収支(輸出 – 輸入):-24億8,800万ドル(約-2,844億円)

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「21年10月1日〜10月20日輸出入現況」

韓国にとって最重要の、貿易でのもうけを示す貿易収支が10月20日に至るも赤字のままです。これが締まってみると黒字になったりするので不思議なのですが、まずこれが問題です。

また、当月ご注目いただきたいのは、対前年同期比の伸びです。

輸入は「36.1%増加」しています。これで韓国メディアではまた「輸出増が○カ月連続増加!」などの惹句が踊るかもしれませんが、注目はそこではなく、輸入が「48.0%」も増加している点です。

資源価格の急騰、インフレによって輸入品目の価格が上がり、輸入金額の増大を招いています。輸出金額の伸びよりも輸入金額の伸びの方が大きいため、「輸出 – 輸入」で求める貿易収支が減少してしまったのです。

2020年10月01~20日の貿易収支は「3億3,000万ドル」の黒字だったのに、2021年10月01~20日は「-24億8,800万ドル」と赤転しています。

さらに01月01日~10月20日の累計で、2020年と2021年を比較すると……。

貿易収支が「41億7,400万ドル」(約4,741億円)減少しています。

コロナ禍で景気が底といわれた2020年より貿易のもうけは減っているのです。

韓国メディアでは「2021年は輸出金額が過去最高を記録するのでは」と期待感をにじませていますが、輸出がいくら増えてももうけが減少したら意味はありません。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました