先に、李在明(イ・ジェミョン)さんの疑惑について「特検の設置を行うべきかどうか」を聞いた『韓国ギャラップ』のアンケート調査をご紹介しました。
このギャラップの調査の中に、韓国歴代大統領の中の評価についてのアンケート結果があります。韓国の皆さんの各大統領に対する評価が興味深いのでご紹介します。
●歴代大統領個別評価
朴正煕(パク・チョンヒ)
⇒うまくいったことが多い:61%
⇒間違ったことが多い:26%全斗煥(チョン・ドファン)
⇒うまくいったことが多い:16%
⇒間違ったことが多い:73%盧泰愚(ノ・テウ)
⇒うまくいったことが多い:21%
⇒間違ったことが多い:52%金泳三(キム・ヨンサム)
⇒うまくいったことが多い:41%
⇒間違ったことが多い:34%金大中(キム・デジュン)
⇒うまくいったことが多い:62%
⇒間違ったことが多い:19%盧武鉉(ノ・ムヒョン)
⇒うまくいったことが多い:61%
⇒間違ったことが多い:22%※李明博、朴槿恵、文在寅についての結果はありません。
⇒参照・引用元:『韓国ギャラップ』公式サイト
歴代の大統領の中で、全斗煥(チョン・ドファン)大統領について極端に評価が低いことが分かります。「間違ったことが多い」という回答が「73%」にも達しています。
先に、野党の有力大統領候補である尹錫悦(ユン・ソギョル)前検察総長が「軍事クーデター、5.18事件(いわゆる光州事件)以外は、全斗煥大統領は政治はよく行った」と述べて、袋だたきに遭いましたが、これは韓国では全斗煥大統領への評価がこのように非常に低いという背景があったためと推測できます。
「なぜあんな大統領を評価するんだ」という反発でしょう。
また、「うまくいったことが多い」と60%以上に評価された大統領は、
金大中:62%
盧武鉉:61%
の3人しかいません。日本人からすれば「盧武鉉」さんがいささか不思議な感じがしますが、朴正煕さんを除けば「金大中」「盧武鉉」の二人は現在に続く左派政治の源流ともいえる大統領です。
このアンケートからは、現在の左派政権を生んだ韓国進歩派政治家への肯定的な評価が読み取れるのではないでしょうか。つまり、現在の韓国には左派政権へ好感を抱く土壌があると見られます。
(吉田ハンチング@dcp)