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韓国「人工衛星」が打ち上げられなくなる。露軍ウクライナ侵攻の余波

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ロシア軍がウクライナに無法に侵攻したため、韓国の宇宙開発計画に齟齬を来す可能性が高まりました。

韓国は多目的実用衛星「アリラン6号」と次世代中型衛星2号の2機を「ロシアのロケットで打ち上げてもらうつもり」だったのですが、これが不可能になるかもしれないからです。

韓国が合衆国の制裁に同調することになったので、ロシアが「打ち上げしません」と言うかもしれず、また衛星に合衆国製の部品が使われているため、合衆国がロシアによる打ち上げに反対する可能性があります。

韓国の科学技術情報通信部は、ロシアの代わりに打ち上げ可能な国(企業)と契約するよう動いています。

イギリス『OneWeb』の衛星が打ち上げ不可に

実際、03月03日、ロシアの国営宇宙企業『ROSCOSMOS(ロスコスモス)』は、イギリスの衛星通信会社『OneWeb(ワンウェブ)』と欧州宇宙産業の雄『アリアンスペース』に対して、『ROSCOSMOS』が打ち上げる予定の衛星を「軍事目的に使用しないよう法的拘束力を伴う保証」を要求しました。

⇒参照:『AFP』「ロシア国営企業、衛星の『非軍事使用』確約を要求 欧州2社に」

理由はイギリスがロシアに敵対的な姿勢を取っているからです。

もし、この保証が04日午後06時30分(日本時間5日午前03時30分)までに回答がない場合は、05日に予定している『OneWeb』の通信衛星36基を搭載したソユーズロケットは打ち上げない――としたのです。

ロシアの代替案はあるのか?

韓国の衛星も同様の困難に直面するでしょうから、代替の打ち上げロケットを探しているのです。韓国にとってはあまり選択肢がありません。

アメリカ合衆国の『SpaceX』、欧州の『アリアンスペース』です。両社とも「いいよ」というかもしれませんが、韓国がロシアに依頼したスケジュールどおりというのはまず不可能です。

こうなってくると、2022年06月15日に予定されている「ヌリ号」の2回目打ち上げは、韓国にとって非常に重要です。

前回の2021年10月の打ち上げでは、衛星(ダミー)を軌道に乗せるのに失敗しましたが、今度はぜひとも成功させないといけません。

衛星も自国で上げられるようになりたいところです。

(吉田ハンチング@dcp)

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