とうとうこの日が来ました。
本日、2022年03月09日は第20代韓国大統領選挙の投開票日です。
読者の皆さまもご存じのとおり、政府与党『共に民主党』の統一候補・李明博(イ・ミョンバク)さん、最大野党『国民の力』の統一候補・尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの事実上の一騎打ちです。
今回の選挙に当たり、韓国の青瓦台・大統領府は、文在寅大統領の次のような言葉を公表しています(2022年03月08日付け)。
明日は20代大統領選挙日です。
今後5年間、国政を率いていく大統領を選ぶ「国民の時間」です。
国と国民の運命と未来を選ぶという気持ちで投票に取り組んでください。
すでに事前投票で37%に迫る高い投票率を記録しています。
過去の総選挙と大統領選挙より10%以上上昇したことが非常に望ましいことです。
明日、本投票でも積極的な参加で私たちの国民の集団知性を見せてください。
⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「国務会議(映像)全ての発言」
本日は、韓国民の皆さんの集団知性を見せる日とのこと。
見せていただきましょう。韓国の集団知性は誰を選ぶでしょうか。
日本にとっての損得はいかに
尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが大統領になった方が日本にとって与しやすいことは確かです。理由は簡単で、尹さんは親米姿勢を明らかにしており、アメリカ合衆国との同盟関係を良好に保つためには、日本との関係が悪いわけにいかないからです。
しかし、この人が親日家かというと全くそんなことはありません。
また、韓国の人に親日的と見られる姿勢を取ると、韓国内から猛烈な反発が起こるでしょう。国内世論を考慮して尹さんが間尺に合わない反日姿勢を貫かざるを得なくなるということは十分あり得ます。
ですので、たとえ尹さんが大統領になっても日本は原則論を貫く姿勢を続けるのがよいと思われます。
さらに、親米姿勢を考慮した合衆国から日本に対して「韓国に譲歩してやれ」といった圧力がかかることもあり得ます。
これはかつて来た道。
日本が「韓国を甘やかしてもロクなことにならない」と合衆国を説得できるかがキーになるでしょう。
総じて、日本にとっての損得を考えると、どちらが大統領になっても対して変わりはないのではないか、と思わされます。むしろ、何を言ってきても無視すればいいだけなので、李明博(イ・ミョンバク)さんの方が楽かもしれません。なまじ親米派の尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの方が厄介かもしれないのです。
いずれにせよ、得票数が僅差になった場合、どちらの陣営からも文句が出てもめる可能性があります。
(吉田ハンチング@dcp)