米パウエル議長のタカ派発言で韓国またピンチ

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韓国の通貨ウォンが再びウォン安方向に動いていますが、アメリカ合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)パウエル議長の発言がかなり効いたと思われます。


↑2022年03月21日、アメリカ時間でウォン安方向へ動きました(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。

予測どおりだったFOMCですが……

2022年03月15~16日のFOMCはなんのサプライズもなく通過しましたので、危ない危ないで急上昇してきたドルウォンチャートもオーバーシュート分が調整されました。

0.25%の利上げ
・2022年中は計7回の利上げ
(残り6回)

という予測は全部そのままだったのです。

ところが……。

2022年03月21日(現地時間)、『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)のパウエル議長が『全米経済研究所』(National Bureau of Economic Research:略称「NBER」)の年次総会でスピーチを行いました。

その質疑応答で以下のような発言があったのです。

――5月の次の会合でFRBが金利を0.5パーセント引き上げるのを妨げるものは何ですか?

パウエルさん:
ありません。(中略)より積極的に動くことが適切と判断されればそうします。(中略)
今年に入って予想されたのは、基本的にインフレは第1四半期にピークに達し、その後は横ばいになるだろうということでした。

このストーリーはすでに崩壊しています。

それが崩壊し続ける限り、同僚と私は、もっと早く行動する必要があるという結論に達するかもしれません
(後略)

これまでの「0.25%」(25bp)ずつの利上げではなく、一気に倍の「0.5%上げるかもしれないよ」と述べたわけです。

この発言を受け、合衆国の株価は下落しました。投資家がリスクオフ方向に動いたわけです。

同時にアメリカ時間にウォン安へ大きく戻しました。次の金利上げは05月ですが、合衆国のインフレ傾向によっては一気に倍の利上げになる可能性があります。

――というわけでウォンのレートはまたしても不穏な様子を見せており、通貨安のピンチを脱したわけではありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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